...只何か漠然とした感銘を受けるのに了るだけであります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...『世の中が詰(つま)らない!』と言つた様な失望が、漠然と胸に湧く...
石川啄木 「鳥影」
...そんな漠然とした請願でなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すると彼は漠然とした不安を覺えて來た...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...この漠然というところを...
谷譲次 「踊る地平線」
...漠然として説くのみ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...終戦後に俺はそのことを漠然と感じた...
豊島与志雄 「渡舟場」
...彼は対象の分らない漠然とした感激に包まれた...
豊島与志雄 「反抗」
...漠然とではあろうが含まれている...
豊島与志雄 「風俗時評」
...彼は私に向って、ただ漠然と、どう思うというのです...
夏目漱石 「こころ」
...眼の下の狭い通りを漠然とながめながら唇の間でつぶやいた...
久生十蘭 「肌色の月」
...寝台の上に鶴子を横たえると漠然と突っ立っている宗皇帝の方へ振り返り...
久生十蘭 「魔都」
...漠然としか分らなかった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...この高貴なギリシャ人の漠然とした推測が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...私はその詩人の愛していた古い館をただ漠然と十三世紀頃のものと書いていたが...
堀辰雄 「雉子日記」
...それでもあの時はただ漠然とした憧(あこが)れで田舎から東京へ上ったのに...
三木清 「西田先生のことども」
...漠然としたものではあったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...漠然とこの図のように想像していたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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