...広漠たる地面に対しては容易になし能わざることである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それから先は空漠たる闇夜だ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...女学生の歌をききながら夢想する空漠たる憧憬や...
豊島与志雄 「春」
...そしてそういう醜い点を一つも具えていないというだけの空漠たる姿で...
豊島与志雄 「理想の女」
...去年はアパートの五階に住み荒漠たる洋室の中壁に寢臺(べつと)を寄せてさびしく眠れり...
萩原朔太郎 「氷島」
...カムチャッカ県の荒漠たる無人地と...
久生十蘭 「地底獣国」
...金剛砂(エムリ)とクワルツ土の広漠たる原野を彷徨したのち...
久生十蘭 「地底獣国」
...広漠たる原野のおもむきになっていた...
久生十蘭 「ひどい煙」
...広漠たる御身を前にしてわたしの思考力ははたと鈍ってしまうのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...茫漠たる虚空の中に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...茫漠たる想ひにばかり酔つてゐる己れの存在が周囲の者の内心に如何(どん)な悲しみを与へてゐることだらう――そんな弱々しく尤もらしい屈托などにまで走つた...
牧野信一 「雪景色」
......
槇村浩 「青春」
...我々はあの医学的誤謬の茫漠たる海原のまん真中で途方にくれてしまうであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...再び空空漠漠――この漠漠たる空の中に...
横光利一 「旅愁」
...それとも大陸の自然の曠漠たる所が在留邦人の気象に反映してゐるためであらうか...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...この一帶の土地をして廣漠たるゴルゴタの地を忍ばしめた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...既成宗教に對する概念も極めて漠たるもので...
若山牧水 「樹木とその葉」
...一荒漠たる秋の野に立つ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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