...さらに書き漏らすことのできない古い魔術作家がもう一人ある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...妻が夜中に嗚咽(おえつ)の声を漏らすことは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...けだるい囁きを漏らす葉っぱの隙間から飄然たる踊りを見せていた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...満足らしく溜息を漏らす...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...」と私が漏らすと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...漏らすに由(よし)なく...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...中には刻下の我国の非常時は主として我が軍部によって作られたものであるかの如き口吻を漏らすものあるは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...己(おの)が師をさえ侮るの語気を漏らすことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...漏らすことなく記憶して居りましたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...人に漏らす気遣いはない」手習師匠の光川左門太(みつかわさもんた)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...村右衛門に脅(おど)かされた言葉が恐ろしくて秘密を漏らす間もないうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...折々に漏らす言葉の端々から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人に漏らすなとの主君の戒め...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ただ君の嗜好の偏するにつきて平生意見の衝突すれども直に言はれざりし不平をここに僅(わず)かに漏らすのみ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...田舎へ帰ることがすつかり決つたやうな顔をして母親の陰ですこしでも此等の話を聞き漏らすまいと大きな悲しさうな眼で私を眺めてゐます...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...全くほんとうにこころ静かに何十年ないほほえみを漏らすのだ...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...切って善光寺へ出ずるものとお心得あってよかろう」もちろんこれは寸前まで味方の士卒のあいだにも兵略の機微(きび)を漏らすまいとする万全の用意から出た揚言(ようげん)であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...水を漏らすような手抜かりのあるわけはない...
吉川英治 「新書太閤記」
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