「漂う」の意味
浮かんで動く
小説での「漂う」の使い方
...空中に漂う海月(くらげ)の群...
芥川龍之介 「誘惑」
...エーテル波の漂う空間の声! 僕はそれを聞いていることにどんなに胸を躍らして喜んだことでしょう...
海野十三 「壊れたバリコン」
...排泄物が乾いて細かいゴミとして漂うことがないようにする...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...賢次の家は蒲鉾屋(かまぼこや)であるからどことなしに魚の匂(におい)が漂うていた...
田中貢太郎 「春心」
...見つめ、耳をすまし、漂う私にとって、それは恐るべき目的と恐るべき勇気の到来だ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...このような夜に沖で死んだ人々の魂が風に乗り波に漂うて来て悲鳴を上げるかと...
寺田寅彦 「嵐」
...――今ではそうした影も漂うていない...
徳田秋声 「新世帯」
...狭い部屋の中には幼い体臭が漂うている...
永井隆 「この子を残して」
...海の中に漂う海月(くらげ)のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ゴールドン・ピム」は氷山の漂う南極海を越えた彼方で...
久生十蘭 「南極記」
...漂う如くにフワフワと有明荘の方へ近づいて行く...
久生十蘭 「魔都」
...それはただ流れる、むしろただ漂う...
三木清 「人生論ノート」
...バラックの生々しい赤や青の屋根の間を仄(ほの)かに漂うて...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...不規則な環の形になって漂うているのが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...印度素馨(そけい)の花の匂いが門に漂う...
横光利一 「欧洲紀行」
...ただ人の世に漂うて生きて来ただけの女だ...
吉川英治 「大岡越前」
...闇に迷い漂う物みたいに...
吉川英治 「私本太平記」
...ドリアンはれいのハルワアドの画いた肖像画の歪んだ唇の辺に漂う冷酷な蔭を見たのであった...
渡辺温 「絵姿」
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