...……とにかく大江山君もウララ夫人の剛情(ごうじょう)なのには参ったといって滾(こぼ)しているよ」「どうも僕には...
海野十三 「人造人間事件」
...スカマンダロス渦卷ける其源泉に滾々と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...サラサラと滾るゝ噴水のさゝやきを不図耳にした姫は「あゝ花びらはあの水音に誘はれて散つたのだらう...
牧野信一 「青白き公園」
...母は以前の主人を思ひ出すと涙を滾したが...
牧野信一 「淡雪」
...わらひながら涙を滾したことがあつた...
牧野信一 「F村での春」
...こう穴やふし瘤(こぶ)だらけでは無駄骨が折れるばかりで手間が三倍だと滾(こぼ)しぬいた...
牧野信一 「鬼涙村」
...何を斯んなところで有りがた涙を滾してゐるんです?」七郎丸が私を促すのであつた...
牧野信一 「酒盗人」
...その手前まで駈けて来た一筋の私の足跡は綺麗な砂地に魚のやうに滾れてゐました...
牧野信一 「砂浜」
...聞くところに依ると近頃では阿母が兄貴の前で涙を滾して...
牧野信一 「スプリングコート」
...虹の光茫に打たれながら永遠の夢に向つて涙を滾してゐる詩人の...
牧野信一 「卓上演説」
...――こゝらで捨てられたとて俺は感謝の涙を滾していゝ筈だ...
牧野信一 「痴想」
...身内の者に向つては腹では涙を滾して謝まつてゐるんだがな...
牧野信一 「素書」
...とりとめもない愚痴を滾したり...
牧野信一 「剥製」
...彼は疊を叩いて非常に憤激して終ひには涙を滾した...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...堀田の両眼からは珠のやうな涙がさんさんと滾れ落ちた...
牧野信一 「露路の友」
...自己の一体に溶けて一つの力となって生命の泉を滾々(こんこん)と音立てて湧かして来ない...
吉川英治 「剣の四君子」
...サラサラサラサラ……という水音がしてたちまち滾々(こんこん)とあふれてくる清冽(せいれつ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その傷口から滾(こぼ)れ出る血潮が...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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