...先ず同胞の流した血の最初の一滴をとりかえすのだ...
海野十三 「海底都市」
...竹(たけ)の葉山(はやま)の雨滴(あまじた)りはらめく路(みち)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...二三滴膝の上に溢れ落ちるのをそのまゝにして――しかも強ひて笑つて...
田山録弥 「時子」
...この滴が大きくなれば雨である...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...其一塊(いっかい)も肉の一片血(ち)の一滴(いってき)である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...点滴の音は聞えぬが足駄(あしだ)をはいて女中が郵便を出しにと耳門(くぐり)の戸をあける音と共に重そうな番傘(ばんがさ)をひらく音が鳴きしきる虫の声の中に物淋(ものさび)しく耳についた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...三滴の雨が降ったという話である...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...また霰(あられ)は雪の結晶に雲の微水滴が沢山ついて出来たもので...
中谷宇吉郎 「雪」
...ただ時を区切(くぎ)って樋(とい)を叩(たた)く雨滴(あまだれ)の音だけがぽたりぽたりと響いた...
夏目漱石 「行人」
...雨滴(あまだれ)が樋に集(あつ)まつて...
夏目漱石 「それから」
...わけてもパデレフスキーの「雨滴れ」(ビクター六八四七)や第一七番「前奏曲=変イ長調(作品二八ノ一七)」などは記念的な意味以上に立派(りっぱ)なものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...土気色(つちけいろ)になった頬のあたりから滴(しずく)をたらしているところなどは...
久生十蘭 「肌色の月」
...しかし雨は一滴もまじへないで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一滴の水も出なくなつてしまふんですよ...
牧野信一 「趣味に関して」
......
槇村浩 「青春」
...アトは私が引受けますけに……」今にも気絶しそうに生汗を滴(た)らしながら唖女の瞳を一心に凝視していた澄夫は...
夢野久作 「笑う唖女」
...生血の滴(したた)る四尺九寸の投げ槍の柄を...
吉川英治 「剣難女難」
...そしてなお余滴(よてき)まで舌なめずるごとく飲みほして...
吉川英治 「新書太閤記」
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