...生命のない生活の残り滓(かす)を...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...出からしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて...
石川啄木 「札幌」
...些(ちと)ばかりの豆滓(きらず)を携へ...
巌谷小波 「こがね丸」
...これらの簇葉(そうよう)のようなかたまりは炉のなかの鉱滓(かなくそ)のように土堤にそうてよこたわり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...昨夜の残滓を飲んで食べる...
種田山頭火 「行乞記」
...△酒も滓もみんな飲む心...
種田山頭火 「其中日記」
...終日そこで煮られていた人間の蒸煮肉(シチュー)の最後の滓(かす)が濾し取られている時に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...後に滓を残すことは少い...
豊島与志雄 「常識」
...竹につく滓(かす)の厚く...
直木三十五 「死までを語る」
...残滓(かす)のように...
直木三十五 「南国太平記」
...このペコペコするチョンマゲ残滓が...
中井正一 「大衆の知恵」
...ずつと以前から私は伊藤君には石炭の燃滓(もえかす)が多いといふやうなことを言つてゐたのでした...
長塚節 「知己の第一人」
...乞食どもと滓湯酒(かすゆざけ)を飲みわけたり...
久生十蘭 「無月物語」
...何か捨て切れない過去の残滓が遺っているのではないだろうか...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...小便が引きずってくる重い滓渣(かす)は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ササメ青森縣の上北郡などで、蕨の根から澱粉を取つた殘りの、一番滓をアモ、二番滓をササメと謂ふ...
柳田國男 「食料名彙」
...メカス目糟も挽臼に残る滓のことだったろうが...
柳田國男 「食料名彙」
...このあたりには鉄を吹きたる滓(かす)あり...
柳田国男 「遠野物語」
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