...自分の周圍に在つて此沈湎を支へて呉れる人と云ふもの――社會と云ふもの――の温かなる好意が必要になつて來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...生中(なまなか)天分の乏しいのを知りつつも文学三昧に沈湎(ちんめん)するは文学を冒涜する罪悪であると思詰め...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...淫蕩の真似事に沈湎したのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...私はその中に沈湎してもがき乍ら...
豊島与志雄 「蠱惑」
...その光景の中に沈湎していった...
豊島与志雄 「生あらば」
...この淫蕩生活に沈湎しているのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...封建遺制の底に沈湎している彼等に理論を説く事は...
中井正一 「地方文化運動報告」
...国の東西時の古今を論ぜず文明の極致に沈湎(ちんめん)した人間は...
永井荷風 「妾宅」
...歌舞音曲と酒池肉林の生活に沈湎(ちんめん)して居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...酒屋(しゆをく)に沈湎(ちんめん)すること...
平出修 「畜生道」
...沈湎(ちんめん)冒色(ぼうしょく)勝手次第に飛揚して得々(とくとく)たるも...
福沢諭吉 「日本男子論」
...怖ろしい無念無想に沈湎してゐた...
牧野信一 「驚いた話」
...ふかく沈湎(ちんめん)したような表情があらわれていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...沈湎(ちんめん)と聞いていたが...
吉川英治 「三国志」
...沈湎蒼白(ちんめんそうはく)...
吉川英治 「三国志」
...沈湎(ちんめん)と坐っているとか...
吉川英治 「私本太平記」
...沈湎(ちんめん)と暗くなり...
吉川英治 「平の将門」
...沈湎(ちんめん)たるその眉を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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