...一つは渠の性質に...
石川啄木 「足跡」
...渠には自信といふものが無い...
石川啄木 「赤痢」
...渠(かれ)は毎年來るのだが...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...「浮氣ツぽい女だから」と思ふと、渠はまた、ふと今まで氣が付かなかつた疑ひに包まれた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...八王子へ來て、武藏野の廣く開らけた野づらを見た時、渠は、もう、目的の女の微笑する顏が見えるやうに、初めて人間らしく生き返つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...たうとう物にしたのぢやアないか?」渠はもツと早くかの女を斷(た)つ筈であつたのだと悔(くや)んだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠は歸つたのぢや」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄は渠と對坐して對談した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠は再び汽車に投じ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その代り、渠自身には、その内容もしくは進境が即ち詩人、實業家、耽溺家、或は探檢家その物で――一つの物から出る區別ではなく、一つの物その物であること...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...」渠はこの自分の返事が本氣のやうで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...泥(どろ)で赤く濁ってあたかも土地が歩き出してるようなテヴェレ河のほとり――大洪水(だいこうずい)以前の怪物の巨大な背骨みたいな溝渠(こうきょ)の廃址(はいし)に沿って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...韓復渠によって建物は自爆されてるが...
豊島与志雄 「北支点描」
...囲繞溝渠は一四一二年に成ったもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...渠(かれ)は呟(つぶや)いた...
中島敦 「悟浄出世」
...然れども渠(きよ)ありて始めて水の通ずるが如く思想を顕はすべき形式なき間は到底精細美妙なる審美的の観念は其発達を自由にする能はざるなり...
山路愛山 「明治文学史」
...渠をして此処(こゝ)に至らしめたるものは何ぞや...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...渠(かれ)も苦しんでいる...
山本周五郎 「青べか日記」
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