...「今日はよっぽど悪い日じゃ」径は直(す)ぐ渓間(たにま)の方へ低まって往った...
田中貢太郎 「怪人の眼」
...三谷(みたに)の渓間へ虎杖取りに行ったこともあった...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...松下の村たる、南は大川を帯ぶ、川の源、渓間数十里、人能(よ)く窮むるなし、蓋(けだ)し平氏遺民の隠匿(いんとく)する処...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...渓間(たにま)に築いた炉は...
野村胡堂 「江戸の火術」
...渓間(たにま)へまでも珍しい料理の材料を求めに人を出して饗応(きょうおう)に骨を折った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...横を流れる河が渓間に添いウィーンの平野の方へ徐徐に開けて行くのが見えた...
横光利一 「旅愁」
...この先の渓間(たにあい)を...
吉川英治 「親鸞」
...渓間(たにま)へ駈けた」執念ぶかく追いかけて来た敵の大庭景親の兵は...
吉川英治 「源頼朝」
...越え終つて渓間に出...
若山牧水 「木枯紀行」
...斯うした深い渓間だけに...
若山牧水 「木枯紀行」
...一切この渓間より根を断つべしと念じた...
若山牧水 「木枯紀行」
...渓間の林の間を歩いてゐた自分の幼い姿をすぐ思ひ浮べる...
若山牧水 「岬の端」
...その時からかけて次ぎ次ぎと咲き継いだ花は到る所の渓間にそのみずみずしい姿を見せていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...といううちにも渓間の魚をば山桜の花の咲き出す季節と結んで思い出し易い癖を以前から持っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...あちらの渓間こちらの山腹と...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...白骨温泉嶮しい崖下の渓間に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...渓間であるため眺望というものの利かぬのは意外であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...雪の天城越幾年か見ざりし草の石菖の青み茂れり此処の渓間に乗合自動車の故障の直されるあいだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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