...渓谷は大河漲り下つて人跡亦幽なり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...嘉助氏は渓中にて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...書賈文渓堂見而喜レ之謀ル二梓行セント之ヲ一...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...渓川の縁に沿うて暫く登って往って鎖を解いた...
田中貢太郎 「虎媛」
...親父も子供も暫くは無心、無言で足を運んでいたが、ふと右側の山を仰ぐと、渓谷の彼方、青色の崖が陽の光りを浴び、幼い黄色に膨んだ弓形の上に、一条の滝がきらりと光り、直ぐ弓形の陰に姿を消していた...
田中英光 「箱根の山」
...ここはこの海岸にそうて三里のあひだ千尺二千尺ぐらゐのあざれた山脈から海のはうへ到るところ枝を出して無数の渓谷を形づくつてるその三つの枝のなかのひとつが根もとを水に浸蝕されて逆に楔(くさび)を打ち込んだやうなぐあひになつてるのである...
中勘助 「銀の匙」
...時間とともに渓谷を満すのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...滝野川の渓流に影映す紅葉の美しさはそのときも未だ辛うじてほんの些かのこつてゐたが...
正岡容 「滝野川貧寒」
...朱とは丹渓朱震亨(たんけいしゆしんかう)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...土佐の国中から穴内(あなない)川の渓へ越える繁藤(しげとう)に...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...前後に千山の渓谷と諸峰が展望せられる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...白波天にみなぎり奔濤(ほんとう)は渓潭(けいたん)を噛み...
吉川英治 「三国志」
...泥と戦い、渓流と格闘し、木材と組み合いながら、まるで田圃(たんぼ)の水牛みたいになって働く軍卒の中には、このとき飢餓(きが)と烈寒のため、斃(たお)れ死んだ者がどれほどあったか知れない程であった...
吉川英治 「三国志」
...医師の寺井玄渓(げんけい)など...
吉川英治 「日本名婦伝」
...越後から信濃へ越えようとする時にみた渓...
若山牧水 「渓をおもふ」
...と我等の歩いている渓向うに大らかに峰を張って朝日を浴びた木深い山を指さしながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...箱根にかかると私の好きな渓流が見え出した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...私はツイ道ばたを流れている渓の川原に降り立って待っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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