...筆はますます渋るばかりだった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...何処かにそれをそのまゝ受け容れることを渋る気持があつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...それから……」と何だか言ひ渋るのを...
薄田泣菫 「飲酒家」
...いざ行くとなると気が差してなかなか行き渋る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼はつねに誇るその流滑自在なる舌の今日に限りてひたと渋るを怪しめるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼を言い渋るままに放(ほう)っておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...聖を仰ぎつつ暫し渋る筆をとりつづけたが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...渋るのを無理に口説き落して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...来てみるがいい」「でも――」渋る娘の手を取るように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...養子と姪の祝言の入費さえ出し渋る叔母に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一寸(ちょっと)渋る...
二葉亭四迷 「平凡」
...もしあるなら立ちどころに足は渋るであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...お神(かみ)が買い渋るのを...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...すこし渋るかするその時は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...二こゑ渋るも…………おゝ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...即答を渋るのは」「いまだに...
吉川英治 「私本太平記」
...なんのかのと言い渋るので手拈(てこ)ずッたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そしてどうしたという理(わけ)か」いい渋る口を割らせるのは骨だったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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