「渋る」の意味
嫌がって行動しない
小説での「渋る」の使い方
...』其日は一日、可成(なるべく)くすんだ顔を人に見せまいと思つて、頻りに心にもない戯談(じようだん)を云つたが、其(そんな)事をすればする程、頭脳(あたま)が暗くなつて来て、筆が渋る、無暗矢鱈に二号活字を使ふ...
石川啄木 「菊池君」
...何処かにそれをそのまゝ受け容れることを渋る気持があつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...岡田がぼくに返事さえ云い渋るほど無口になってゆくのに気づいた...
田中英光 「さようなら」
...今日のような極めて有意義なる宴会に出席を乞われて応諾を渋るとは何事か...
谷崎潤一郎 「細雪」
...バーグレーヴ夫人は渋るように言って...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼はつねに誇るその流滑自在なる舌の今日に限りてひたと渋るを怪しめるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼を言い渋るままに放(ほう)っておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...きまって出し渋る」将曹が...
直木三十五 「南国太平記」
...養子と姪の祝言の入費さえ出し渋る叔母に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金を渋るものがないと云ふのは宗教の力だね...
林芙美子 「浮雲」
...とかく渋るやうにおもへた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...こまるわ」サト子が渋ると...
久生十蘭 「あなたも私も」
...燃え渋る薪(まき)の煙が...
本庄陸男 「石狩川」
...すこし渋るかするその時は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼女の家へ直接行き渋る矢代を遠慮とのみ思い込んだ...
横光利一 「旅愁」
...」と矢代はこのときも答え渋るのだった...
横光利一 「旅愁」
...二こゑ渋るも…………おゝ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...忘れたのだ」「どこへ」「じつは……昨日(きのう)……」云い渋ると...
吉川英治 「松のや露八」
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