...もしくはその身一身を処決して済むものであるならば...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...それが済むと、何にもかも平穏になつて、荒れ狂ふた間歇温泉は静まるが、やがて又噴き出して、前と同じ事を繰り返す...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...侯爵の腹を痛めずに済む事である...
薄田泣菫 「茶話」
...子規墓参それより月の俳句会わが墓参済むを静かに待てる人九月二十六日 観月会...
高浜虚子 「六百句」
...それが済むと、次ので男が右へステップする...
谷譲次 「踊る地平線」
...と云うところを示しさえすれば気の済むことと考えたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼は無上の光栄に感激(かんげき)しながらいつも春琴の小さな掌(てのひら)を己(おの)れの掌の中に収めて十丁の道のりを春松検校の家に行き稽古の済むのを待って再び連れて戻(もど)るのであったが途中春琴はめったに口を利いたことがなく...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...気の済むように自分自身を納得させさえすればいいように...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...その「おいのり」の済むまで自分も儼然としてそのところに立ち尽すのを例としました...
中里介山 「大菩薩峠」
...茫然ながら感じないで済むものとみえて...
中原中也 「耕二のこと」
...精細なる会計報告が済むと...
夏目漱石 「琴のそら音」
...その日の夕刊の仕事が済むともう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...縄付を出したとあっちゃそのままじゃ済むめえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...済むものなら浪風を立てずに済ましたいところである...
久生十蘭 「魔都」
...あんまり飲まずに済むからというんで...
古川緑波 「神戸」
...ついにこれを召還しよく扱うたので大牲全く済む...
南方熊楠 「十二支考」
...「今日はご内意をうかがいに来たのだが……」姑とのあいだに挨拶が済むと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...仲のわるい友達と道で会わずに済むようにとか...
山本周五郎 「日本婦道記」
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