...悄々(すごすご)玄関へ戻って、お嬢さんは、と取って置きの頼みの綱を引いて見ると、これは、以前奉公していた女中(おんな)で、四ッ谷の方へ縁附(かたづ)いたのが、一年ぶりで無沙汰見舞に来て、一晩御厄介になる筈(はず)で、お夜食が済むと、奥方の仰(おおせ)に因り、お嬢さんのお伴をして、薬師の縁日へ出たのであった...
泉鏡花 「婦系図」
...それが済むと、金田医師は手馴れた調子で屍体をアルコールで拭ったり脱脂綿を詰めたりして一と通りの処置をした...
海野十三 「三人の双生児」
...二人は笑いの発作が済むと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それが済むと、もう夕食の時間になっていた...
豊島与志雄 「変な男」
...それが済むと又登る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...冗談(じょうだん)がひとしきり済むと...
夏目漱石 「行人」
...精細なる会計報告が済むと...
夏目漱石 「琴のそら音」
...式が済むとすぐ連れられて福岡へ立ってしまった...
夏目漱石 「明暗」
...一人や二人腹を切って済むことではない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...検屍(けんし)の済むのを待っている様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが済むと、今度は菓子、「お嬢様、これで皆んな済みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひる済むとすぐねてみる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...芸者の歌が済むと...
牧野信一 「蝉」
...」みんなは学校の済むのが待ち遠しかったのでした...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...あと片づけが済むとおなつは自分の部屋へはいって...
山本周五郎 「契りきぬ」
...どうぞあなたのお心の済むように...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...こんなにキチガイ扱いされずとも済む私であったのだ...
夢野久作 「怪夢」
...無事に済む沙汰ではないがのう……お江戸の威光も地に墜ちかけている今日なればこそじゃ...
夢野久作 「斬られたさに」
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