...一度生血の味をしめた虎(とら)の子のような渇欲が葉子の心を打ちのめすようになったのはそれからの事である...
有島武郎 「或る女」
...そんなほんのちよつとした餓ゑや渇(かつ)えや疲れであれば...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...古(いにしへ)は渇して盗泉の水を飲まず...
辰野隆 「書狼書豚」
...現在の私は『凄く光る詩』のみを渇望している...
種田山頭火 「赤い壺(二)」
...谷は暑い日影に全く渇したものゝやうで些やかな水声をさへ立てなかつた...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...才能の涸渇(こかつ)だろうか? 肉体の衰弱による自信の減退だろうか?喘(あえ)ぎながら...
中島敦 「光と風と夢」
...静謐((せいひつ))に渇する彼は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...この北の沙漠に路を失い水に渇(かつ)え...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...十二月から三月までの冬の渇水期に備えて...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...常に渇(かわ)くように詩を求めている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...自分は止まれぬ渇望から...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...非常に自分が薬欠乏を感じて、渇いて、求めて求めて呻(うな)るような気持でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...永遠に渇している目には...
森鴎外 「牛鍋」
...それに己は徒(いたずら)に渇せねばならぬか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ケカチは飢渇(きかつ)の字音から出来た語で...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...山上の軍馬は渇(かつ)に苦しみ出した...
吉川英治 「三国志」
...口の渇(かわ)きにも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...喉が渇かなかったら...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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