...淡々と書き進めた作品もあるけれど...
豊島与志雄 「小説集「山吹の花」後記」
...此處に引取られて育てられました」お町の調子は淡々としてなんの抑揚(よくやう)もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今頭に浮んで来る風景は淡々として差程神経を刺戟はしなかった...
原民喜 「透明な輪」
...新聞に書いてないとは変ですね」チャールズ卿が淡々と言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...しかし今日私の心境はむしろ淡々としていてこんなつまらぬことは問題にしていません...
牧野富太郎 「植物記」
...しかし今日私の心境はむしろ淡々としていてこんなつまらぬことは問題にしていません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...淡々と記録風な書き方がしてある...
三好十郎 「恐怖の季節」
...淡々と古今の武器の比較をしながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――やっぱりな」「おらあ当直の軍医を呼んだだ」春さんは淡々とした口ぶりで続けた...
山本周五郎 「青べか物語」
...老人の淡々とした話しぶりを聞いているうちに...
山本周五郎 「花も刀も」
...實利主義、唯我主義、現實主義を、淡々と、たゞ人を犠牲にしない限りにおいて、顧慮なく日常交友のあひだにも振舞へたほど或る達人には近づきかけてゐたけれど、もうそれらのものゝ永遠においては無價値なことと、現實は刻々にも現實から移行してゐるといふ、いはゆる花の開落の宇宙のリズムは、はつきりと心に聽いてゐた人だつた...
吉川英治 「折々の記」
...詞(ことば)は平曲のうちでもきわめて淡々と無常を謡(うた)い上げている筋のない一節であり...
吉川英治 「私本太平記」
...淡々と一同へ打明けていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あるまい!」「…………」「ないからこそ、あなた様は、淡々と、官位栄職を、邪魔みたいにぬぎ捨てて、さッさと、こんなところへ……隠居などしてしまわれたのだ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...世間眼(せけんめ)というもので見ると――怒りなさるなよ……お汝(こと)はもう男を知らぬ清女(せいじょ)ではない――清女でもない女を子等之館へ置くのは神地を穢(けが)すものだと――まアこういうのじゃな」氏富は淡々と話しているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵のあまりにも淡々とした姿が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いかにも淡々として...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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