...ネルの単衣に涼しさうな生絹(きぎぬ)の兵子帯(へこおび)...
石川啄木 「鳥影」
...涼しさや帆に船頭の散らし髪...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...船揺れて瓶花(へいか)傾く涼しさよ七月二十二日 日本探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...偶然にこの涼しさの成立条件を発見した...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...あれは正当なる涼しさとは少しちがう...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...その豆腐が実に涼しさのかたまりのように思われた...
寺田寅彦 「涼味数題」
...顔にふるる芭蕉(ばしょう)涼しや籐(とう)の寝椅子(ねいす)涼しさや蚊帳(かや)の中より和歌(わか)の浦(うら)水盤に雲呼ぶ石の影涼し夕立や蟹(かに)這(は)い上る簀(す)の子(こ)縁(えん)したたりは歯朶(しだ)に飛び散る清水(しみず)かな満潮や涼んでおれば月が出る日本固有の涼しさを十七字に結晶させたものである...
寺田寅彦 「涼味数題」
...涼しさうな無地の帷子を着てゐる夫人が愛相よく迎へてくれた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...昼間の涼しさに引替へふけるにつれてます/\激しくなるのに堪へかね...
永井荷風 「来訪者」
...三諸山(みもろやま)から吹いて来る朝風の涼しさに...
中里介山 「大菩薩峠」
...一雨ざつと降りさへすれば松の葉もおしろいの葉も埃がすつかり洗はれて秋の涼しさは頓に催すのであらうが...
長塚節 「須磨明石」
...肌脱ぎなど出来そうもない涼しさであった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...それは二十七八の若旦那型の華奢(きゃしゃ)な男で、色の白さも、眼の涼しさも、唇の紅さも、――そして言葉の爽(さわ)やかさも、申分のない男でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...涼しさやとか夕涼みとかいふやうな句を賛する...
正岡子規 「病牀六尺」
...下風の涼しさが思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...山風の涼しさはどこへ往つたでせう...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...今朝(けさ)の涼しさは「立つ秋」を思わせ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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