...第一の楽人(ことば)日がくれて山かげは暗くなる榛のかれ葉が井戸の涸れた床をなかば埋めてゐる井戸の守りはそのそばの灰いろのふる石に腰かけてゐる涸れたみづ床を掘るにつかれて落葉をかき集めるに疲れてゐる彼の女のおもい眼は何も見ず...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...生絹よりは涸らした絹...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...噴泉の水は涸(か)れ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...原野浸毒に因れる茅葭の枯涸及び草屋葺料買入費増加...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...精(せい)も根(こん)も涸(か)れ果てた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...裏の洗濯川もとうたう涸れてしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...僕の青春は乾涸びかけてしまった...
辻潤 「ふもれすく」
...水が涸(か)れて河床の浮きあがった小川や...
徳永直 「冬枯れ」
...お秋さんが背負子(しよひこ)といふもので榾を背負つて涸(か)れた谷の窪みを降りて來た...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...水涸(か)るればすなわち死す...
新渡戸稲造 「自警録」
...あつ喉が涸(かわ)く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その例嵯峨へ帰る人はいづこの花に暮れし一行の雁(かり)や端山(はやま)に月を印す朝顔や手拭(てぬぐい)の端の藍をかこつ水かれ/″\蓼(たで)かあらぬか蕎麦か否か柳散り清水涸(か)れ石ところ/″\我をいとふ隣家寒夜に鍋をならす霜百里舟中(しゅうちゅう)に我月を領すその外調子のいたく異なりたる者あり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...多くの井戸が涸れてしまつた...
正宗白鳥 「水不足」
...殺さばその住(とど)まる水涸(か)ると信じ...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるに今は神池空しく涸(か)れて鰻跡を絶った由...
南方熊楠 「十二支考」
...夏の末ごろになって流れが涸れて来ると...
三好十郎 「樹氷」
...陣中の兵糧は涸渇(こかつ)を呈した...
吉川英治 「三国志」
...(二六・二・一一)茶売女(め)の乳も涸れがてよ冬の山湯ノ峰から那智の巻歩いても...
吉川英治 「随筆 新平家」
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