...一旦(いったん)心に印(いん)せられた惰弱の風(ふう)と共に永久に消ゆるの時がなかろう...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...我蔭の消ゆると共に人は幻滅の悲哀に打たるゝであらう...
石川三四郎 「土民生活」
...ひょろろろと鳴りて消ゆれば...
石川啄木 「詩」
...彼の節――ああもしこれらも肉とともに消ゆるならば...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...虹の環の消ゆるが如く...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...消ゆとは知れど、さこそ、われ人のまみをば思ひづれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...忽ちオイリディーツェは消ゆるが如く...
高木敏雄 「比較神話学」
...ひとりの男――海の精か枝垂柳の姿となって土が噴くじっと見る臍のうづまき神に消ゆ熟し落つ文明の実の種子と土白痴の瞳...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...彼船と共に夢と消ゆる共...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...巷に雪のつもるやう憂(うれ)ひはつもるわが胸に或はまた巷に雪の消ゆるやう思出は消ゆ痕もなく………………………とでも吟じたことであらう...
永井荷風 「雪の日」
...恐らく自分が死すれば共に消ゆるものであろう...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...ここらへて山際の雪消ゆるを見ず...
萩原朔太郎 「利根川の岸邊より」
...一面に火気たちて須臾(しゅゆ)に消ゆる...
武者金吉 「地震なまず」
...ありと見て手にはとられず見ればまた行くへもしらず消えしかげろふ「あはれともうしともいはじかげろふのあるかなきかに消ゆる世なれば」と例のように独言(ひとりごと)を言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのとき各部分は相離れてその形消ゆ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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夢野久作 「雪の塔」
...逃げ水の消ゆるように果てなき野末へ影を没してしまいました...
吉川英治 「江戸三国志」
...その頬(ほお)には消ゆることなき情熱のこまやかな陰影を...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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