...流石に天下第一の繪師ぢや...
芥川龍之介 「地獄變」
...犬を見ると流石になつかしい...
石川啄木 「散文詩」
...流石にここだけは拭き忘れたのか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石に驚いたらしく...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...けれども流石に院長にだけは神妙に身を委せ...
大阪圭吉 「三狂人」
...流石に三つ四つお辞儀をして帰つた...
薄田泣菫 「茶話」
...剣ヶ峯の蟻の戸渡りとかいう所だけは流石に危険に感じたが...
高浜虚子 「富士登山」
...けれども流石に源家の御直系たる優れたお血筋は争はれず...
太宰治 「右大臣実朝」
...流石にその時分のさまはまだはつきりと残つてゐるのを私は見た...
田山録弥 「大阪で」
...此処に来ては流石に国の方に心をひかれない訳には行かなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...多年頑張つてゐたフオードも流石に流行には敵し難く...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...流石にこの葉書にはちょっと眼がまじまじとしたので...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...だが流石に、當時僕は彼に自殺の決心があることを氣が付かなかつた...
萩原朔太郎 「芥川君との交際について」
...しかし流石にその二三の作品だけは...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...流石に凉しい風が吹く...
林芙美子 「多摩川」
...流石に兇悪なメヅサの首も...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...満誓の歌も旅人の歌も歌詞の操縦は流石に巧妙を極めてゐるが...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...「知ってるわ……だから、一層同情しちゃったの……」「ふん、生(なま)いってらア」「いいの、いいのよ、あたし、あなたの気持が好きなの――顔なんか、跛足なんか――」由子は、流石に、一寸顔を赭(あから)めて、横を向いた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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