...洵に我日本臣民の至情たることを...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...……一洵老ひさしぶりに来庵――先日来不在中に来庵されたさうだ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...或る日なんとあたたかなしらみをとる十二月三日夜、一洵居、戦死せる高市茂夫氏の遺骨にぬかづいて供へまつる柿よ林檎よさんらんたりなむあみだぶつなむあみだぶつみあかしまたたく蝋涙いつとなく長い秋も更けてわかれていそぐ足音さむざむひなたしみじみ石ころのやうにさかのぼる秋ふかい水が渡れない或る老人ひなたぢつとして生きぬいてきたといつたやうな十二月四日 曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...午後一洵来庵、勧められて私もM家の埋骨式に列する、墓も人も金持の臭味がないでもなかつた...
種田山頭火 「松山日記」
...午前、一洵君来庵、漫談もまた楽し...
種田山頭火 「松山日記」
...一洵居に寄つて夕飯とそして一本! をよばれて帰つた...
種田山頭火 「松山日記」
...一洵老来庵、おちついた私を見て貰ふ、愚かな私は五十九歳にして五十九年の非を覚つたのである...
種田山頭火 「松山日記」
...――一洵老午後来庵...
種田山頭火 「松山日記」
...晴れるほど暑かつた、一洵老来庵...
種田山頭火 「松山日記」
...心洵に神に憧(あこが)れて未(いま)だその声を聴かざるもの...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...其出處進退の巧みなるに至ては遠く彼に及ばざるもの洵に此れが爲なり余は彼が未來の運命を豫言し得るものに非ず何となれば政界今後の未來は容易に豫言し得るものならざればなり若し萬々一大隈をして失敗を再びせしめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私の心は悲しい……老いたる者をして――「空しき秋」第十二老いたる者をして静謐(せいひつ)の裡(うち)にあらしめよそは彼等こころゆくまで悔いんためなり吾は悔いんことを欲すこころゆくまで悔ゆるは洵(まこと)に魂を休むればなりあゝ はてしもなく涕(な)かんことこそ望ましけれ父も母も兄弟(はらから)も友も...
中原中也 「在りし日の歌」
...我々をして洵に一入淋しさを感ぜしめる...
濱田耕作 「シュリーマン夫人を憶ふ」
...洵に見事なものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...カルサンといふ洵に響きのよい舶来語を使つて昔のもんぺ姿を抒してゐるのが面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...広い海を見渡すと洵(まこと)に晴れ晴れといい心持がするが...
正岡子規 「病牀六尺」
...洵吉は、一瞬も、面と向って直視することが出来なかった...
蘭郁二郎 「魔像」
...洵吉は、一寸、くすぐったい気持になって、忍び足に水木の傍に寄ると、そっと、彼の肩をつついた...
蘭郁二郎 「魔像」
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