...太平の艸木(さうもく)となることを願つた「東方の人」たちもこの例に洩れない...
芥川龍之介 「西方の人」
...ちょうどそのとき窓ぎわに立っていてこれを洩れ聞いた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...これは『子規書簡集』にも洩れているものであるからここに全文を掲げる事にする...
高浜虚子 「子規居士と余」
...妻もまた御多分に洩れず...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...容易に内部の話しごえが洩れないようにしてあったと云う...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...家の中から男の話し声が洩れはせぬか...
近松秋江 「霜凍る宵」
...東京興行者協会は多聞に洩れず「興行取締規則の徹底」や「検閲方針」のために結成されるのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...今日も、その例に洩れず、お角が神宮に長いこと拝礼の時間をとっている間に、お銀様はふいと、境内の裏へそれてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ジャズの洩れる階段を昇って行った...
原民喜 「街の断片」
...嘗てノウスカットに雇われたことのあるエレン・フレイザアという看護婦の口から洩れて...
牧逸馬 「土から手が」
...わたしは木の間を洩れて来るまだらな光りを地面の上にテレ臭く眺め...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...窓を洩れてくる薄光が...
松本泰 「日蔭の街」
...はじめの間は日の光が木立の間から洩れて青白く斑に射してゐたが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...事前に魏へ洩れたため...
吉川英治 「三国志」
...色を失ッて駈け出して行った数名の口から洩れたことかもしれぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...明智光秀も洩れなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...入道相国の身近に出入りする大将のひとりから洩れたはなしでは...
吉川英治 「源頼朝」
...諸侯の肚(はら)を打診したという――奇怪なうわささえ巷間(こうかん)に洩れていた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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