...私は津村には、ずゐぶん迷惑をかけた...
太宰治 「郷愁」
...津村はかつて、母が十七八の時に手写したと云う琴唄の稽古本(けいこぼん)を見たことがあるが、それは半紙を四つ折りにしたものへ横に唄の詞を列(つら)ね、行間(ぎょうかん)に琴の譜(ふ)を朱(しゅ)で丹念(たんねん)に書き入れてある、美しいお家流(いえりゅう)の筆蹟(ひっせき)であった...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...それで津村は、自分の家の祖母が亡くなった年の冬、百ヶ日の法要を済ますと、親しい者にも其の目的は打ち明けずに、ひとり飄然(ひょうぜん)と旅に赴(おもむ)く体裁(ていさい)で、思い切って国栖村へ出かけた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...津村はひと叢(むら)の野菊のすがれた垣根(かきね)の外に彳(たたず)みながら...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...津村は油単の塵(ちり)を拭(ぬぐ)って...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...津村と私とは相談の上...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...見ると、津村が、多分お和佐さんであろう...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...鎌倉からの帰りがけの電車の中で、自分の指紋を見せられた瞬間から、津村は急に、不機嫌に、黙りがちになってきたではないか、あの男でさえが、そろそろ自分を疑い出したのではあるまいか...
橋本五郎 「殺人迷路」
...津村さんや、村井さんたちと御一緒だった時でしょう?」「そうそう、あの晩のことだ...
橋本五郎 「殺人迷路」
...「津村さんはほんたうに好い方だが...
堀辰雄 「炉辺」
...私のところに立ちよつていつてくれた津村信夫と...
堀辰雄 「爐邊」
...宝永四年(1707)出版の『伊勢参宮按内記(いせさんぐうあんないき)』巻之下には「浜荻(はまおぎ)(三津村の南の江にあり) 片葉の芦(あし)の常の芦にはかはりたる芦なり是を浜荻といへり此辺り田にすかれて今はすこしばかりの浜荻田間にのこれり」とある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...宝永六年(1709)発行の貝原益軒(かいばらえきけん)の『大和本草(やまとほんぞう)』付録巻之一に「伊勢ノ浜荻(はまおぎ)ハ三津村ノ南ノ後ロニアリ片葉ノ芦(アシ)ニシテ常ノ芦ニカハレリ」と記してある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...三芳と津村禎介が卓をはさんでソファに坐り...
三好十郎 「猿の図」
...津村さん! (津村はだまっている)三芳 (それを引き取って)しかしそいつは世の中がこんなふうになったので...
三好十郎 「猿の図」
...津村 さうだよ...
三好十郎 「地熱」
...ぢや他からでも融通は出来る訳ぢや無えのかい?伝七 津村先生...
三好十郎 「地熱」
...吉津村構築の費用は阿部家より給せられて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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