...若い女の健康な腹に波打つ笑ひの波は...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...私の心は其海と其山とに向つて烈しく波打つた...
田山録弥 「春雨にぬれた旅」
...ものの十秒とも経たないうちにその啜泣は波打つ歔欷(きょき)と変った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...波打つ金髪が肩にかかり...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...ネルロは波打つ胸をおさえて...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...房州那古の濱より鷹の島に遊ぶ鮑とる鷹の島曲をゆきしかば手折りて來たる濱木綿の花潮滿つと波打つ磯の蕁麻(いらくさ)の茂きがなかにさける濱木綿はまゆふは花のおもしろ夕されば折りもて來れど開く其花卅一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...破砕された岩砂の緩やかに波打つ峯頭へ身を投げ出す...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...波打つ月光によって...
西尾正 「墓場」
...今やそれを横ぎって横に幾つもの皺が波打つようになった...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...女の子のように泣いている時ではあるまい」そっと新吉の肩へ――波打つように揺れて居る肩へ手を掛けたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「…………」群衆がザワザワと波打つような美色...
野村胡堂 「礫心中」
...肩に波打つ栗色の房々(ふさ/\)とした髮であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...背中全体が切なさゝうに震へながら波打つてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...きどった眼付、波打つような、うねるような歩き振り――ひどく外輪にした爪先を、まずそろりと地につけておいて、それから足の残りを落すのである――得意げな、せりふめいた言葉づかい、芝居じみて納まり返った態度、類もなくこれ見よがしに念入りなしぐさ――そういうもので彼は女性を夢中にさせた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...細く波打つ眼とおちょぼ口との間にありありと見えすいているものであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...その下(もと)に波打つ幾線の鉄の縄(なは)が世界の隅隅(すみ/″\)までを繋(つな)ぎ合せ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...蔓に飾られた波打つ蘇鉄の森の中を流れ下ってきたことが示されていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...悪ふざけのように群葉が波打つファンタスティックな様を見ることができた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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