...琥珀(こはく)色に寄せつ返しつ波打つてゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...琥珀色に寄せつ返しつ波打つてゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...同時に波打つ髪に耳飾りの宝石を飾った柔弱人士ではなかったか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私の心は其海と其山とに向つて烈しく波打つた...
田山録弥 「春雨にぬれた旅」
...波打つように動き...
直木三十五 「南国太平記」
...房州那古の濱より鷹の島に遊ぶ鮑とる鷹の島曲をゆきしかば手折りて來たる濱木綿の花潮滿つと波打つ磯の蕁麻(いらくさ)の茂きがなかにさける濱木綿はまゆふは花のおもしろ夕されば折りもて來れど開く其花卅一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...破砕された岩砂の緩やかに波打つ峯頭へ身を投げ出す...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...黒のモオニングを着た先生の背中は幽かに波打つてゐた...
南部修太郎 「猫又先生」
...波打つ月光によって...
西尾正 「墓場」
...波打つ老女の背中を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ドツと波打つ馬鹿騷ぎの間を經つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...牧湊の海岸が眼近に白く波打つてゐる...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...あの写真は掘立小屋の揺らぐテントの蔭の木のベツドで注射の円い肩が波打つてゐた...
原民喜 「火の子供」
...森々たる春の朝の感覚に鐘の声さへ加はつて気の遠くなるやうなリトムの波打つてゐる歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私の腹は大きな呼吸で波打つてゐます...
牧野信一 「砂浜」
...背中全体が切なさゝうに震へながら波打つてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...少し青ざめた顳(こめかみ)のあたりに薄く浮き上っている真紀子の静脈の波打つのを矢代はちらりと眺め...
横光利一 「旅愁」
...家々の壁に沿つて風に波打つてゐた花を刺した白幕...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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