...とほろりと涙を泛(うか)べつつ...
泉鏡花 「活人形」
...デップリと肥えた血色のいい四十恰好の身体に快活な笑みを泛(うか)べ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この一族の乗った船が外海に泛(うか)んでおりますうちに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...「まず第一に念頭に泛(うか)びますことは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今ゆくりなくも泛(うか)び上ってきたのであった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...左の肩をおとして口許に薄笑ひを泛べてゐるところ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...夕焼の空は次第に薄らぎ鉄砲洲(てっぽうず)の岸辺(きしべ)に碇(いかり)を下した親船の林なす帆柱の上にはちらちらと星が泛(うか)び出した...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...その間(あひだ)に泛(うか)ぶ牡蠣舟(かきぶね)や苔取(のりとり)の小舟(こぶね)も今は唯強(し)ひて江戸の昔を追回(つゐくわい)しやうとする人の眼(め)にのみ聊(いさゝ)かの風趣を覚えさせるばかりである...
永井荷風 「水 附渡船」
...丁度靜かな沼の水に菜(あささ)の花が泛(う)いて居るやうに黄色な小さな花は甜瓜(まくは)であります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...他人(ひと)のこと本當(ほんたう)に」とおつぎは手桶(てをけ)を置(お)いて水(みづ)に泛(うか)んだ青(あを)い(かき)を兼(かね)博勞(ばくらう)へ投(な)げた...
長塚節 「土」
...淺い片ゑくぼが泛んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泛覧してことごとくこれを記す...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
......
三好達治 「一點鐘」
...さて主人と三人川開の日に墨田川に舟を泛べて遊ぶことを約した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼は氷河の厚い量層を眼に泛べるのだった...
横光利一 「旅愁」
...白いレースの襟に泛ぶ千鶴子の眼だった...
横光利一 「旅愁」
...二つの舫は明浄な水に泛んで静かに私達を河の中洲(なかす)に送つた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...濁水(だくすい)の湖心に一舟(いっしゅう)を泛(うか)べ...
吉川英治 「新書太閤記」
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