...二人は川幅の狭そうな所を尋ねてだんだん上流のほうに流れに沿うてのぼって行ったが...
有島武郎 「或る女」
...渓流に沿うて歩いたり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...腰を屈(かが)めてタイル張りの床を透かして見たり外廓を取り繞(め)ぐる鉄柵の内側に沿う三尺幅の植込みへ手を突込んで...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...細い流れに沿うてゆく...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...草の路に沿うて池のまわりを歩いていると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...寄波は磯に沿うてのたうち白波を立てているのだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...この部屋の壁に沿うて突き当った右側が二階へ上る段梯子になる...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...雨、雨、かう雨がふつてはやりきれない、合羽を着て、水に沿うて、ぶら/\歩いて、緑平居の客――厄介な客だと自分でも思つてゐる――となる...
種田山頭火 「行乞記」
...精密な期待に沿うことさえ笑いになると云うことが判る...
戸坂潤 「思想としての文学」
...さような中にも眼を引いたのは浜辺に沿うて小さな白帆が馳せ行く...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...溝川に沿うた道を四五町行つたあたりだと教へられた...
永井荷風 「羊羹」
...初めは工場の殺風景に驚いたのであつたが泥を溶いたやうに濁つた濁川といふ小さな溪流の岸に沿うて行くと高い支柱を建てゝ大きな箱戸樋が連つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...自分達はその掘割に沿うて一二丁右の方へ歩いた後(あと)...
夏目漱石 「行人」
...山の傾斜に沿うた蔭の畠で...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...支流に沿うて東西に道路を穿(うが)ちましょう...
本庄陸男 「石狩川」
...其家は濠に沿うて迂回して纔(わづか)に達すべき街にあつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...こゝらの村は湖に沿うてゐながら井戸といふものがなく...
若山牧水 「木枯紀行」
...其處から千曲川(ちくまがは)に沿うて下り...
若山牧水 「樹木とその葉」
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