...天地の判るるに非ずして、混沌の判れて、天地となるなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼等のこころのなかには、渾沌と、それから、わけのわからぬ反撥とだけがある...
太宰治 「道化の華」
...留(と)めてくだされた方ですよ」広巳の混沌としている気もちを揺りうごかすものがあった...
田中貢太郎 「春心」
...猥雑混沌をきわめている...
林不忘 「安重根」
...かれの作には自が割合に混沌としてゐるのを誰も見る...
田山録弥 「西鶴小論」
...えたいの知れぬ混沌(こんとん)を成しており...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...私と来たら事件の全容がいまだ混沌として奇怪なままだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...大勢の人間から発せられる混沌とした騒音や...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...第五章は「問題は混沌として」(Into the Deep Waters)というのである...
戸坂潤 「読書法」
...何だか混沌とした全体だったが...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...それ等の何とも言ひやうのない混沌が人生と呼ばしめてゐるかのごとき...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...まつたく天も地も混沌の灰色に巻き込んで轟々然たる雄叫びをあげてゐる竜巻に向つて...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...開化期の渾沌にある二筋の傾向...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一つのイデ〔観念〕・ある混沌としたイマージュ〔心像〕・をもっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...混沌は さぶし かつた虚無は 飢えてきたのだある日...
八木重吉 「秋の瞳」
...非常に多数の不良が出たので混沌状態を呈した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...混沌(こんとん)と...
吉川英治 「剣の四君子」
...なお混沌たる暴風期を衝き抜けなければならない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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