...葉子が倉地に対して持っているよりはもっと冷静な功利的な打算が行なわれていると決める事ができるほど木村の心の裏を察していないではなかった...
有島武郎 「或る女」
...お銭(あし)はその上で決めるよ...
海野十三 「深夜の市長」
...手紙がぼくを決める...
太宰治 「虚構の春」
...父親はその男を養子に取り決めることになった...
徳田秋声 「黴」
...決めることの出来ない何物かの科学ではあっても...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...挙国一致の国論を決めるのに...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...一体作品の批評と云っても何も作家のために作家に向かって物を云っているものだと決める理由はどこにもないので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...(一)ならばこの古典が先例又は文献として現在役立つかどうかは古典自身が決める事ではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...却って始めから外的直観である処の空間からして或る一定の Sinn をusser と決めることが出来るのである――恰も内部知覚と外部知覚とをもし知覚そのものから区別しようとするならば恐らく成功しないであろうように...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...「じゃあ、行ってくれるんだな、行ってくれるんだな! すぐに今一筆書いてやるからな」「わかりませんよ、行くかどうか、まあ途中で決めましょうよ」「途中でとはなんだ、今決めるがいい、な、いい子だから決めてくれ! 話がついたら一筆書いて、坊さんに渡してくれ、そうすれば、やっこさんがすぐおまえの書きつけをわしに届けてくれるからなあ、それから後はもうおまえの邪魔はせんから、ヴェニスへでもどこへでも行くがよい、坊さんが自分の馬をつけて、おまえをワロヴィヤの宿場まで送ってくれるよ……」老人はただもう有頂天になって、手紙を書いたり、馬の用意に使いを出したりして、前菜(オードブル)とコニャクを出させた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その向う側の国家とで勝手に決める問題だ...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...……潮ざしをはからって場所を決めるのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どっちか腹を決める羽目になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...杉本は行かせたくないと決めるのであった...
本庄陸男 「白い壁」
...ステージに出た時の出来心でうたう歌を決めるといった調子です...
三浦環 「お蝶夫人」
...情熱の無算当な飛躍というのはどんなことを指すのだ」「理解の努力をせずして感情で事を決める態度とでも申しましょうか...
山本周五郎 「新潮記」
...けれどもそれでは行こうと決めるには...
山本周五郎 「日本婦道記」
...手軽く向背(こうはい)を決めるわけに参らぬのも...
吉川英治 「源頼朝」
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