...其の前に見るも汚らしい老婆が立つて...
伊藤野枝 「白痴の母」
...汚らしい芳公の母親に遇つたのでした...
伊藤野枝 「白痴の母」
...眼葢の赤く爛れた汚らしいしかも年にも似合はず色氣の殘つてゐるやうな婆さんでした...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...すごく汚らしい一羽の雌鶏(めんどり)みたいな気さえして来て...
太宰治 「女生徒」
...パリのパンテオンの裏の方にコントル・スカルプという汚らしい辻がある...
辰野隆 「パリの散策」
...大アンチオキヤ湾に臨んだセレウキヤの汚らしい...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...町をあるけば絵草紙屋の店といふ店には千代紙やあね様づくしなどは影をかくして到るところ鉄砲玉のはじけた汚らしい絵ばかりかかつてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...古井戸の前には見るから汚らしい古手拭(ふるてぬぐい)が落ちて居た...
永井荷風 「狐」
...この汚らしい屋根の彼方(かなた)は...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...虫眼鏡でのぞいてみると汚らしいが...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...汚らしい乞食(こじき)の諄々(じゅんじゅん)として語る様子は...
野村胡堂 「悪人の娘」
...そこもまた無瑕(むきず)の壁で賽の目の入墨などという汚らしいものはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汚らしい西洋人と...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...汚らしい西洋人を探し出してくれと頼みました...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...汚らしいフロックコートを羽織り...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その左側のせぎはずつと汚らしい雪で埋まつてゐる...
堀辰雄 「春日遲々」
...最初のうちは何んだかゴミゴミした汚らしい小家の台所の前などを右へ折れたり左へ折れたりしていたが...
堀辰雄 「三つの挿話」
...又私のある友人が指導教授にお前は日本人にしては立派だとほめられたのを考え合せても一般にちぢこまった汚らしい者のように考えているのはたしかである...
森於菟 「屍体異変」
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