...何(ど)の児も何の児も汚ない扮装(みなり)をしてゐて...
石川啄木 「刑余の叔父」
...薄汚ない扮裝をした通ひの患者が八九人...
石川啄木 「鳥影」
...カラアを拒絶して一ばん汚ない古服を着用した私――ジョウジ・タニイ――が...
谷譲次 「踊る地平線」
...汚ない田舎町に入つて行く...
田山花袋 「父の墓」
...其處らの森陰の汚ない藁屋の障子の奧からは端唄の三味線をさらつて居る音も聞こえた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...朝早くさえ汲めば汚ない事があるものかと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私の汚ない身体はもういらなくなるわけだ」そこで彼は...
豊島与志雄 「手品師」
...どんな汚ない風をしていても...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...宗次郎の幽澤(いうたく)坊主を縛つて行きましたよ」「恐ろしく早手廻しだね」「すると――あんな汚ない坊主の何處が良いか知らないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」「ごらんじゃい、まあ! あんまり乱暴におはなし遊ばすので、このお娘(こ)が、はは様のお顔を、びっくりしてごろうじる――」まったくわたしは吃驚(びっくり)して! 母などとは、きくもいまわしい、汚ない、黒いダブダブ女を(みつ)めていた...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...さきの事を考えるつもりだ」汚ない池の水の上に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「助手さん! 寒いから汚ないでしょうけど...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...片隅に薄汚ない蓙(ござ)が一枚敷かれてあるきりで...
北條民雄 「いのちの初夜」
...よき着物(きもの)を着たものと汚ない着物を着たものと喧嘩したらば...
正岡子規 「病牀六尺」
...「なんだ、こんな汚ない、ちいぽけな鳥居か...
宮原晃一郎 「夢の国」
...汚ない腕なんか出して……」「アハハ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ここは神田辺の汚ない風呂屋の裏二階なのである...
吉川英治 「大岡越前」
...汚ない草履ばきでひよこひよこ出かけるので...
吉川英治 「折々の記」
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