...窪地でたちまち氾濫(あふ)れるらしい水場のせいか...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...テヴェレ川を浚渫し、綺麗にし、広げて、氾濫し難くした...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...氾濫(はんらん)している感受性だけだ...
太宰治 「火の鳥」
...その間に住吉川の氾濫(はんらん)の状況がやや伝わって来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...東京都内に氾濫が及んだようなことは...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...はっきりとした土地のあいだの分離は水の氾濫(水・土地)によって実のりが多かった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...炭坑節とトンコ節の大氾濫(だいはんらん)でも喰(くら)はせようと言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一勢に街に氾濫して...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...赫奕(かくえき)たる光の氾濫の中へ溺没(できぼつ)する...
久生十蘭 「地底獣国」
...水は大雨が止んでカラリと晴れ上がってから却つて氾濫の度を増して来るもので...
正岡容 「浅草燈籠」
...かくて訛りはいよ/\猫の子のその子の猫の猫の子の……と云つた具合に氾濫拡大されてゆくだらう取り戻す可し東京の声...
正岡容 「下町歳事記」
...そこに流れている三峯川が年々のように氾濫するので...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...時には表現の氾濫が感じられさえする...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...いよいよ蒼み 耀きまさり月も得堪えぬ如くそそぐ そそぐ わたしの窓へ満々として 抑えかねたその光をああ今宵月は何たる生きものだろうわたしは燦(きらめ)きの流れからやっとわが身をひき離し部屋へ逃げこみ襖をしめるこんないのちの氾濫は見も知らないという振りで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもその国産品の氾濫も最早(もはや)...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...さらにそれを埋め尽す次の民族の大氾濫となってその上を蔽ってしまう...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...一瞬カソリックの大本山の実物が矢代の頭の中に氾濫した...
横光利一 「旅愁」
...――こいつあ近頃の失策だったよ」賊の李朱氾(りしゅはん)は...
吉川英治 「三国志」
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