...火と氷のようなものである」榎本の口吻は扉のギイとしまる音のきこえるような工合で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼も同じように冷たい氷のような行水をした...
田中貢太郎 「仙術修業」
...そこへ突然氷のような足に触られて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あるいはまた霧氷のような形に付着している...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...あの不恰好な不自然な元気のいい足どりを注意し給え……それにあの氷のような顔を見てみ給え――彼はあらゆる場所で...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...氷のような冷たいものが感ぜられた...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...」と彼は氷のような冷淡さで言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たとえ自分についている薄い氷のようなものが...
中井正一 「美学入門」
...何んとする」氷のような冷やかさ...
野村胡堂 「礫心中」
...だから君も最後にほんとうのことを云って死んでくれ!」氷のような静寂を破って...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...法皇は濛々たる線香の煙の氷のような冷たい夜風を吸いこんで...
久生十蘭 「新西遊記」
...氷のような精神偏重から...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...冗談はおいて、この文学的言語で、手っ取り早く浅薄に感情を片付けてしまうという奴は、氷のような、また癪(しゃく)にさわるほど僭越(せんえつ)なわけのものですね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...氷のような空気を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...厳冬氷のような研磨の床に雄叫(おたけ)ぶさまは壮絶の極みである...
吉川英治 「剣難女難」
...妃の君のどこかに氷のような憂いの翳(かげ)があるのを知って...
吉川英治 「私本太平記」
...氷のような床(ゆか)の冷えもわすれきって禅那(ぜんな)の黙想をつづけるのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...氷のような恐怖を覚えた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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