...妻は櫛部某の卑(いや)しいところに反って気安さを見出している...
芥川龍之介 「死後」
...K中尉は幾分か気安さを感じ...
芥川龍之介 「三つの窓」
...結句船の中の人たちから度外視されるのを気安い事とまでは思わないでも...
有島武郎 「或る女」
...海へ入れられるが気安いような...
泉鏡花 「歌行燈」
...案外気安く大和絵の幅(ふく)を掛けてくれた...
岩本素白 「野の墓」
...それほど気安くて深切にして下さる)そして酒のうまさは!・つかれた脚を湯が待つてゐた・雲がいそいでよい月にする七月十八日晴れて暑い...
種田山頭火 「行乞記」
...院長が気安く診てくれた...
徳田秋声 「仮装人物」
...それが最も気安いと...
豊島与志雄 「山上湖」
...気安めをいうように...
直木三十五 「南国太平記」
...その場かぎりの気安めをいって置くより仕様がなかった...
永井荷風 「すみだ川」
...サッポロ・チャシナイ・クッチャンなどと耳馴れぬアイヌ地名を覚えるのと同じ気安さで...
服部之総 「望郷」
...タイル張りの広い浴槽にはいつてゐる賑(にぎ)やかさに気安いものを感じた...
林芙美子 「浮雲」
...だがそんな気安さが吹っ飛んだのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...気安い態度がシルバデール令夫人にあるため...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...「住みかえた家は気安し郭公(ほととぎす)」と枯れた達者な字でしたためられてある死んだ二葉町の大師匠燕枝の軸が...
正岡容 「寄席」
...実用以外の物を贈りたるこそ贈りたる者は気安くして贈られたる者は興深けれ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...頭の上にのしかかっていた重いものが取り除かれたような気安さを感じるのだ...
松濤明 「春の遠山入り」
...我我は先づ何よりも公務や商用で旅行する境遇でないことの気安さを喜んだ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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