...少し気取りすぎて...
太宰治 「天狗」
...出が出だけに歌舞伎(かぶき)や新派ほど役者の気取りがなく...
徳田秋声 「縮図」
...聞き捨てにして徐々(そろそろ)と前へ歩んで行くから、高部もいささか張合いが抜けて業(ごう)が煮え、「生国(しょうごく)と姓名を名乗らっしゃい」高部はまたも竜之助の肩をこづき立てましたから、竜之助が、「生国は下総国、猿島郡(さしまごおり)」と何のつもりか出鱈目(でたらめ)のところを述べると、この時まで、後見役気取りで、あとについて来た三人のうちの仏頂寺が、急に二人の横を摺(す)り抜けて前へ出てしまいましたから、高部はちょっとその挙動を怪しみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...丸山勇仙が介添気取りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...物々しい気取りで書き納めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...登に対して兄さん気取りで子守役に当り...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああいう気取り方と...
中里介山 「大菩薩峠」
...下素下人相手の人気取り専門の下らぬ作家とのみ思っていた式亭を...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...子供の癖にいっぱしの女房気取りで...
林芙美子 「泣虫小僧」
...すっかり悪徒気取りで...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...それより妾は俄(にわか)に世話女房気取りとなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...力自慢の誰彼(たれかれ)自ら集まりてかりそめながら大関関脇を気取りて威張(いば)りに威張りつつ面白き夜を篝火(かがりび)の側に更(ふか)しける...
正岡子規 「俳諧大要」
...野心、気取り、虚飾、空威張(からいばり)、凡そこれらのものは色気と共に地を払ってしまった...
正岡子規 「病牀苦語」
...私はそこに何か気取りに似たものを感じた...
三木清 「読書遍歴」
...気取りがなく規則にしばられず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...或る一時の人気取りの議論であると云われても仕方があるまいと思われる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...落ちないようにあおのきつつジロリジロリと左右を睨(ね)めまわしながら女王気取りで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「思いとまるどころですか、伊能先生の道場へ通って、この頃は、まるで侍気取り、弁政には、浪人が帳場をしてるって人がいってるくらいですよ」「しようがねえな」と、苦笑した...
吉川英治 「脚」
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