例文・使い方一覧でみる「気だて」の意味


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...「この子は、かわいらしくは見えませんが、でも気だては、たいへんよいのでございます...   「この子は、かわいらしくは見えませんが、でも気だては、たいへんよいのでございますの読み方
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「みにくいアヒルの子」

...あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟(おきて)にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰(ばち)があたるでござりましょう...   あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰があたるでござりましょうの読み方
谷崎潤一郎 「蘆刈」

...しかし妙子のいない所で雪子の意見を聞くと、こいさんはああ云うけれども、アパート生活をし始めてから半年近くにもなるのだし、もう大分貯金を使い減らしているであろうから、口では立派なことを云っても、恐らくお金なんか返しはしないであろう、それでもこいさんと啓坊の仲なら差支えないであろうが、あたし等が間に這入っていてそんな訳には行かないから、お金ででも、品物ででも、早く返してしまう方がよい、と云い、なお附け加えて、中姉(なかあん)ちゃんは今でも啓坊をお金持のように考えているかも知れないけれど、あたしはこの間じゅうあの家に泊っていて、思いの外内証が苦しいのだなと心付いたことがいろいろあった、たとえば御飯のお数なども驚くほど質素で、晩の食卓にもお吸物の外には野菜の煮(た)き合せのようなものが一品附くだけで、啓坊も看護婦もあたしも皆同じものを食べたのである、お春どんが時々見かねて、西宮の市場から天ぷらだの蒲鉾(かまぼこ)だの大和煮(やまとに)の缶詰(かんづめ)だのを買って来てくれることがあったが、そんな時には啓坊もお相伴(しょうばん)に与(あずか)っていた、斎藤先生の運転手に遣(や)る祝儀なども、なるべく私が気を付けて出すようにしたが、しまいにはいつも私に払わせて知らん顔をしていた、でも啓坊は男だけに細かいことには無頓着(むとんじゃく)な風を装っていたが、何となく油断がならない気がしたのはあの婆(ばあ)やさんと云う人であった、あの人は啓坊思いの忠義者で、気だても優しく、こいさんのためにも随分親切に手を尽してくれたけれども、一方台所の経済は一切自分が切り盛りしていて、一銭二銭のことも無駄(むだ)がないように始末した、と云い、どうも私の見るところでは、あの婆やさんはうわべは実に愛想がよいが、内心ではあたし等の一家、殊(こと)にこいさんには余り好感を持っていないのではないかと思う、と云って何も私に対してそんな様子を見せたのではないが、どうも私はそう云う風に直感した、その辺のことをもっと委(くわ)しく知りたかったら、お春どんはあの婆やさんと始終話し合っていたようであるから、お春どんに聞いたらきっと何か分ることがあるに違いない、何にしてもあの婆やさんがいるのでは、なおさら一文の借金も残して置いてはならない、と云うのであった...   しかし妙子のいない所で雪子の意見を聞くと、こいさんはああ云うけれども、アパート生活をし始めてから半年近くにもなるのだし、もう大分貯金を使い減らしているであろうから、口では立派なことを云っても、恐らくお金なんか返しはしないであろう、それでもこいさんと啓坊の仲なら差支えないであろうが、あたし等が間に這入っていてそんな訳には行かないから、お金ででも、品物ででも、早く返してしまう方がよい、と云い、なお附け加えて、中姉ちゃんは今でも啓坊をお金持のように考えているかも知れないけれど、あたしはこの間じゅうあの家に泊っていて、思いの外内証が苦しいのだなと心付いたことがいろいろあった、たとえば御飯のお数なども驚くほど質素で、晩の食卓にもお吸物の外には野菜の煮き合せのようなものが一品附くだけで、啓坊も看護婦もあたしも皆同じものを食べたのである、お春どんが時々見かねて、西宮の市場から天ぷらだの蒲鉾だの大和煮の缶詰だのを買って来てくれることがあったが、そんな時には啓坊もお相伴に与っていた、斎藤先生の運転手に遣る祝儀なども、なるべく私が気を付けて出すようにしたが、しまいにはいつも私に払わせて知らん顔をしていた、でも啓坊は男だけに細かいことには無頓着な風を装っていたが、何となく油断がならない気がしたのはあの婆やさんと云う人であった、あの人は啓坊思いの忠義者で、気だても優しく、こいさんのためにも随分親切に手を尽してくれたけれども、一方台所の経済は一切自分が切り盛りしていて、一銭二銭のことも無駄がないように始末した、と云い、どうも私の見るところでは、あの婆やさんはうわべは実に愛想がよいが、内心ではあたし等の一家、殊にこいさんには余り好感を持っていないのではないかと思う、と云って何も私に対してそんな様子を見せたのではないが、どうも私はそう云う風に直感した、その辺のことをもっと委しく知りたかったら、お春どんはあの婆やさんと始終話し合っていたようであるから、お春どんに聞いたらきっと何か分ることがあるに違いない、何にしてもあの婆やさんがいるのでは、なおさら一文の借金も残して置いてはならない、と云うのであったの読み方
谷崎潤一郎 「細雪」

...気だてが優しいせいかも知れない...   気だてが優しいせいかも知れないの読み方
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」

...気だてが優しいせゐかも知れない...   気だてが優しいせゐかも知れないの読み方
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」

...孝行な倅(せがれ)にうってつけの気だてのよい嫁だ...   孝行な倅にうってつけの気だてのよい嫁だの読み方
徳永直 「麦の芽」

...そのうえ大変気だてもいいようだ...   そのうえ大変気だてもいいようだの読み方
久生十蘭 「魔都」

...気だての優しい人にちがいない...   気だての優しい人にちがいないの読み方
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」

...それは気だてなら...   それは気だてならの読み方
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「灰だらけ姫」

...名前はあの子の優(やさ)しい気だてにちなんだものだ...   名前はあの子の優しい気だてにちなんだものだの読み方
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」

...気だてのやさしい頭の良い子供で...   気だてのやさしい頭の良い子供での読み方
山本周五郎 「麦藁帽子」

...温和(おとな)しい気だてのやさしいこでございました...   温和しい気だてのやさしいこでございましたの読み方
山本周五郎 「夕靄の中」

...気だてはいい女なんだが...   気だてはいい女なんだがの読み方
吉川英治 「新・水滸伝」

...気だてのおもしろい五十ばかりの沙門(しゃもん)が出て来るのだった...   気だてのおもしろい五十ばかりの沙門が出て来るのだったの読み方
吉川英治 「新編忠臣蔵」

...それがかえって悪かったので、あらぬ噂を立てられたのでございますが、気だてこそ、そんな可愛い所のある人でも、顔はおどけているし、背は四尺ぐらいしかない片輪者、なんでわたくしが不義などいたしましょう」「およそわかった...   それがかえって悪かったので、あらぬ噂を立てられたのでございますが、気だてこそ、そんな可愛い所のある人でも、顔はおどけているし、背は四尺ぐらいしかない片輪者、なんでわたくしが不義などいたしましょう」「およそわかったの読み方
吉川英治 「親鸞」

...気だてはどうか)と...   気だてはどうか)との読み方
吉川英治 「源頼朝」

...どうする」「え?」「日名倉(ひなぐら)の山牢にとらわれているおぬしの姉――お吟(ぎん)どのはどうする気かな?」「…………」「あの気だてのよい...   どうする」「え?」「日名倉の山牢にとらわれているおぬしの姉――お吟どのはどうする気かな?」「…………」「あの気だてのよいの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

...気だても姉とは正反対に内気にみえる...   気だても姉とは正反対に内気にみえるの読み方
吉川英治 「忘れ残りの記」

「気だて」の読みかた

「気だて」の書き方・書き順

いろんなフォントで「気だて」

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「気だて」の英語の意味


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