...会場の真中には赤毛氈を布いて火鉢と茶位の設備ではありますが...
上村松園 「応挙と其の時代が好き」
...三人の若い娘は桃割姿で赤毛氈の上に並んだものです...
上村松園 「冷かされた桃割娘」
...床には歩いても音のせぬ厚い緑色の絨氈(じゅうたん)を敷きつめ...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...階上には一めんに花毛氈(はなもうせん)を敷いて...
田中貢太郎 「西湖主」
...二畳ばかりの緋毛氈(ひもうせん)を敷き...
谷崎潤一郎 「秘密」
...畠には京菜と大根の葉が毛氈でも敷いたやうにひかつてゐる...
永井荷風 「買出し」
...絨氈の上へ坐って笑われはすまいかとの懸念(けねん)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...すぐ例の緑の絨氈を敷きつめたような牧場が行手にひろがり...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...阿蘭陀(おらんだ)渡りの大毛氈を敷きつめ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...赤い絨氈(じゅうたん)をひっしょってスットコ踊りをしているのはなんのためだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...燃えるような真紅の絨氈のはるか向う端に...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...右掛りに赤毛氈の床がしつらわれて...
火野葦平 「花と龍」
...窓掛といい、捲上げカーテンと云い、絨氈といい、まるでペルシアへでも行ったようなんで……一口にいえば、惜気もなく、ふんだんに金がかけてあるという訳です...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...さうして尚よく見るとその毛氈の上には小さな香爐のやうなものが載さつて居てそれから一すぢ細ぼそと白い烟りが立ち昇つてゐる何かの廣告であるらしいがそれが誰にも分らないらしい隣りの人に聞いてもそれは分らないのが當り前だと云ふやうな顏をしてゐるしかしその香爐の烟りは好い匂がする 何ともかとも云ひやうのないほど好い匂がする象が何處かへ行つてしまつても何時までもその匂だけが殘つてゐる(さうしてその象の殘像と...
堀辰雄 「鳥料理」
...猟師の舎に入って毛氈鉄砲薬鑵(やかん)小刀その他一切の什具を盗み去って諸処に匿すのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...赤毛氈や茣蓙(ござ)を敷いて重箱を開くもあれば...
山本笑月 「明治世相百話」
...」久慈は足で絨氈の上の煙草の火を踏み消して云った...
横光利一 「旅愁」
...その病躯を氈車(せんしゃ)のなかに横たえ...
吉川英治 「三国志」
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