...しかし今は不幸にも寸毫の教訓さへ発見出来ない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...唾棄(だき)すべき事として秋毫(しゅうごう)寛(ゆる)すなき従来の道徳を...
石川啄木 「性急な思想」
...しかしてそれは音楽の質のいかんには毫も関係を持たないことなのである...
伊丹万作 「映画と音楽」
...長塚には毫末もない様であった...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...一生の確信は終始毫(ごう)も渝(かは)ること無かりき...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...――夜は高橋さんに連れられて安井さんを訪ねた、あるだけの酒をよばれる、揮毫したり、俳談したり、絵を観せてもらったりしているうちに、いつしか十時近くなったのでいそいで帰る、練兵場を横ぎりそこなって、うろうろしたけれど、さわりなく帰れた、そしてすぐ寝た...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...それで一見したところでは毫(ごう)もこの規約に牴触(ていしょく)しない――少なくも論理的には牴触しないような立派な付け句であっても...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...吾人は徳川政府の顛覆(てんぷく)をば毫も怪しまざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...舊自由黨が之れを以て毫も自由黨に渉らずと辯じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...維新の文勲は毫も藩閥者流の武勲に譲らざりしが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...世人の西洋模造品を購って毫も意に介せざるは本場の舶来品に似て価の廉なるに在る歟(か)...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...持つて往つた短册を出して揮毫を求めると...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...そこに喜びそこに悲しむ理窟(りくつ)は毫(ごう)も存在していないだろう...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ところが見れば毫(ごう)もその意を得ない...
夏目漱石 「三四郎」
...毫(ごう)も文章らしいところはない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...けれども彼の頭は毫(ごう)も彼の命令に応じなかった...
夏目漱石 「それから」
...一番善い訳は毫(ごう)も無之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...才気が毫光(ごうこう)のさすように溢れて出ているでしょう...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
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