...お前はすべての母なる己を忘れていた...
芥川龍之介 「青年と死」
...さうして此等のものを生むの母なる内省を恐れる者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...これよりは耶蘇の母ぞ我母なるべき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その母なる土を浄めないではおかないのだ...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...母なる人に懇請し...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...時々は永遠に若い母なる自然の息を通わせることの必要を今さららしく強調するためにこんな蕪辞(ぶじ)を連ねたに過ぎないのである...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...その母なる者も存生であったらしい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...よもやと思うて見かえるなれば母なる鯨はもう半狂乱...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...アジア的生産の典型的な表現であるこの母なる男性は...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...母なるダルウラはその男が誰であるかを知っていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...このものはまた母なる自然の全體の出來事の發展の流の中に注ぎ入る...
三木清 「歴史哲學」
...その祖母なる人はものの記憶よかりし人にて「八犬傳」など芳柳閣の邊迄暗誦(そら)んじ居て...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...伯父は幾分(いくぶん)か眉を顰(ひそ)めてその思慮無(はしたな)きを疎(うと)んずる色あれども伯母なる人は親身(しんみ)の姪(めい)とてその心根(こころね)を哀れに思い「今度こそモー直(じ)きに帰るよ...
村井弦斎 「食道楽」
...母なるひとは、「いずれ私どもも月末には帰国しますので、主人からも手紙を出すように申しますが、またおたよりを下さいまし...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...母なる夫人聞きて...
森鴎外 「文づかひ」
...「ファブリイス伯爵夫人のわが伯母なることは...
森鴎外 「文づかい」
...母なる人が、青梅(あおうめ)の実(み)にあたって、月盈(み)たぬうちに早産したせいだとか...
吉川英治 「剣の四君子」
...母なる人がたいへん信仰家だったから...
吉川英治 「新書太閤記」
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