...決して他の学科をして代わらしめることのできぬ特殊の性質を有している...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...殊にその頃のわれらは未だ二十(はたち)台の若さであったので...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...特殊な習俗の分布ともなるのである...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...そのぎごちなさを隠そうとして殊更つけつけと物を云いながら細巻の金口(きんくち)を輪に吹いている妻の様子を...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...叙事詩の作られ伝承せられた時代のアイヌの生活と上代日本民族のそれとを同一視すべき特殊の理由があるとするか...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...今日では一つの新療法として特殊な外科的結核症や真珠工病(オステオミエリチス)などというものの治療に使う人が出て来た...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ブルジョア・イデオロギーのこの特殊形態を観念的に固執せねばならず又し得るのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...これは言うまでもなく、近代の哲学の大勢が何と云っても観念論の課題の外へ出なかったという事実に相応するのであって、殊に最近、所謂文化危機や文明の没落という合言葉と共に、ブルジョア哲学全般の形而上学化・宗教化・が意識的に奨励されるに至って、哲学を生産技術から絶縁しようという私かな願望が、ブルジョア哲学者の胸の内に一時に烈しく燃え上って来た事実を注目しなくてはならぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...殊に今日で最も歴史上の疑問とせらるゝ銅鐸はやはり支那文化の傳來と重大なる關係を有するに違ひないが(此の事に就ては別に自分の意見を發表する機會あるべし)その分布の迹は近來に至つてます/\明瞭になつて來た...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...殊更いわずとも民主主義と自由論とは殆ど同一物の如く思い做して...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...殊に年とった、金持で独身(ひとりみ)の伯父などというものは、子供をそばに置くことをいやがって、遠くの方から、その子の様子を見守っていたりするものです...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...私は「清水の如く特殊の味なし」の仕事を念願しているのだけれども...
林芙美子 「生活」
...殊(こと)に先生が好きと見えて詩経に書経と云うものは本当に講義をして貰(もらっ)て善(よ)く読みました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...殊に水神の八百松は「水神の森の夜がらす夜泣きして我ら眠らずものをこそおもへ」とわが師吉井勇が去りにし日の情痴にも如実である...
正岡容 「浅草燈籠」
...また地質學上如何なる特殊な年代をも示さない水平線は...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...これは政治家的な大掴みではあるが日本人の血液の中に特殊なものがあることは信ぜられるのである...
吉川英治 「折々の記」
...殊に殖(ふ)えたのは馬である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...殊に限られた畠しかもたぬ日本にとって正(まさ)に画期的な...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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