...「ワハハハハハハ」彼は突然歯をむき出して気違いの様に笑った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...前歯をすつかり抜かなくちや駄目だよ...
薄田泣菫 「茶話」
...トレドの谷の草露(くさつゆ)のように閃(ひら)めく眼と歯をもつ生粋のすぺいん児(こ)だったが...
谷譲次 「踊る地平線」
...お互に黙つて歯を食ひしばつてゐて...
田山録弥 「三月の創作」
...新聞紙から歯ブラッシに至るまで...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...下駄の歯に絡(か)らんでひどく歩きにくかった...
徳永直 「冬枯れ」
...老人の歯のように錆(さび)くれた穴の中に揺らいでる古い鉄棒の一本を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私が上って行くと、老人は、上品な、白髪、白髭で、歯がなく、もぐもぐと口を動かしつつ、微笑して、私に何か云うが、少しもわからないので、おしまいには、段の途中から、膳だけ置いて、降りる事にしてしまった...
直木三十五 「死までを語る」
...ここに至って全くの恐怖に襲われて歯の根が合いません...
中里介山 「大菩薩峠」
...毒々しい触手を伸ばした羊歯(しだ)類...
中島敦 「光と風と夢」
...蒸(む)れやすき髪に櫛(くし)の歯を入れる暇もない...
夏目漱石 「虞美人草」
...平次は自分ながら歯痒(はがゆ)い心持でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬のやうな歯をむき出してほざいた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...突然歯をむき出すと...
牧野信一 「夜見の巻」
...来年銀婚式をするべき妻君のユリヤ・ニコライエヴナが小さい義歯にブラッシをかけている間に...
「赤い貨車」
...若君は歯茎から出始めてむずがゆい気のする歯で物が噛(か)みたいころで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ニヤリと歯(は)をむきながらそのあとから腰(こし)をかがめかけた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...戻りましょう」同じ年配に近い同族の老人さえこう云って歯がみをすると...
吉川英治 「源頼朝」
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