...此の移住隊のことを巣分れの群れと云ふのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...天国の光輝(かがやき)と地獄の火とを背景として読むにあらざれば福音書の冒頭(はじめ)に掲げられたるイエスの此最初の説教(みおしえ)をすら能く解することが出来ないのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...此度(こんど)は実に三の枝でやったのだ」...
岡崎雪聲 「死神」
...此の眼で、ちゃんと見たのです...
太宰治 「新ハムレット」
...もしか此方(こちら)へ」鷹は行燈の上にとまっていた...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...此の女はそれを受け取って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...此れ迄色々の所謂勝地に建つて居る別莊などを見ても...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...此は此爺さんのズボラ哲学である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...箪笥(たんす)の上や押入の中を彼方(あっち)此方(こっち)と覗(のぞ)いて見たが...
永井荷風 「すみだ川」
...宗助(そうすけ)は此(この)可憐(かれん)な自白(じはく)を何(ど)う慰(なぐ)さめて可(い)いか分別(ふんべつ)に餘(あま)つて當惑(たうわく)してゐたうちにも...
夏目漱石 「門」
...ほこりだらけの電球が此處にも黄色い...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...俺は此手紙を八丁堀の笹野の旦那にお目にかけるよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此處で師匠の酌(しやく)で呑んでゐちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...歸(かへ)り際(ぎは)は此袖(このそで)をかく捉(と)らへて待(ま)つとし聞(き)かば今(いま)かへり來(こ)んと笑(わら)ひながらに仰(おほ)せられし被(あ)のお聲(こゑ)も最(も)う聞(き)くことは出來(でき)ず...
樋口一葉 「經つくゑ」
...……早く早く此処へ来て下さい...
三好十郎 「その人を知らず」
...此処から転がりこむところは決っている...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...此年壬午の状況に入つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その三百十三此年壬戌に福山藩の小島氏で成斎知足(せいさいちそく)が歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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