...フランシスは歡喜と悲哀と驚異とに充されてセラフを見守つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...其處に溢れに溢れたる歡喜を見出した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自分一人の力でこの村を教化し盡した勝利の曉の今迄遂ぞ夢にだに見なかつた大いなる歡喜を心に描き出した...
石川啄木 「赤痢」
...噫、歡樂よ、今さらに、なじかは、せめて爭はむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...人間の歡(よろこび)よりもなほ頼み難い銅色(あかがねいろ)の薔薇(ばら)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...こたへられないほどの歡喜と興奮とをもたらすことであらうと思ふ...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...アキリュウス之を歡待す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼れが黨與の歡心を得るも亦此に在り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...俗衆の歡迎ほど製作の品位を傷けるものはない...
永井荷風 「十年振」
...徒らに盃をあげて歡聲を發するような普通の祝言ではありませぬ...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...最上等の歡迎の辭(じ)であることは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母親の時代は三十四五、もう一つ二つ年を取つてゐるかもわかりませんが、蒼白く透(す)き通つた細面で、少し病的な感じではあるにしても、ローランサンの描く――いや/\後の世の浮世繪師(うきよゑし)喜多川歌麿(うたまろ)が、古今の傑作『青樓(せいろう)十二時』に寫した、肉の倦怠(けんたい)と、歡樂の哀愁を、しみ/″\と噛みしめた、美しい遊女のやうな、それは測(はか)り知られぬ魅力の持主でもあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...歡喜天の異樣な象頭(ざうとう)の額(ひたひ)に輝やく夜光の珠が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わが肉の歡喜(よろこび)ふるへ...
萩原朔太郎 「決鬪」
...伊藤君が舊友を歡迎する爲めに...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...それが彼にはあたかも可愛らしい手をひろげて自分を歡迎してゐる子供たちのやうに見えるらしく...
堀辰雄 「恢復期」
...自分は歡喜に伴ふ涙ぐましい程の心地を覺えるのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ハワイの人々の働いたあとの歡びといふやうなものがそのダンスには感じられた...
吉川英治 「折々の記」
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