「次第に」の意味
徐々に
小説での「次第に」の使い方
...岩の壁によりかかった赤児の死骸(しがい)は次第に又変りはじめ...
芥川龍之介 「誘惑」
...二段ばかり目に映る階段を望んで次第に上層を思うと...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...念のために今度は印字機に向かったつもりになって両手の指を動かしているといつのまにか横隔膜の下のほうが次第に堅く凝って来るのを感じた...
寺田寅彦 「芝刈り」
...次第に耳に入って来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...次第に吹いて来る秋風を指点(してん)するに好い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何でも手当次第に物を投り出したいような……変な気持になってしまったの...
豊島与志雄 「丘の上」
...西日を受けた野の上に山の影が次第に拡ってゆくのが見えるようであった...
豊島与志雄 「過渡人」
...お清は次第に醜くなるようだった...
豊島与志雄 「黒点」
...次第に私の眼には涙が浮んだ...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...次第に増して来る危険感を意識してはゐたのだが...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...市政が次第に紊乱したのである...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...家庭生活その頃ワグナーの家庭は次第に崩壊していった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...賭博の研究で次第に消耗してしまう...
久生十蘭 「黒い手帳」
...「実地の仕事次第によりてこそ物をも与うべけれ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その後時勢も次第に進歩するに従い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...次第に遠く遠く馳(は)せ去るのであろう...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...とにかくこうして彼等の気象の中(うち)には次第に亡国的気分があらわれて来たのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...あまりに彼の本氣なのを見ると次第にこちらも本氣になつて來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
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