...持久戦争に陥った後は統帥と政治の関係常に円満を欠き(カイゼルは政治は支配していたけれども統帥は制御する事が出来なかった)...
石原莞爾 「戦争史大観」
...自然大阪本社との意志の疎通を欠き...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...今ぢや四百五十円を一文欠きましても……」「四百五十円……真実(ほんと)ですか...
薄田泣菫 「茶話」
...まさか私一人の用くらいに事は欠きませんから...
近松秋江 「霜凍る宵」
...(第五)石を打ち欠きて作れる錐形(きりがた)の者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...為すべき仕事に事欠きはしない...
豊島与志雄 「過渡人」
...ワグナーの天才と芸術に対する理解を欠き...
野村胡堂 「楽聖物語」
...必然変化(へんげ)の所為と悟り鉄砲を持ち鉄鍋(てつなべ)の足を三つ欠き持ちて足蹟を追い山に入れば...
南方熊楠 「十二支考」
...また著しく美観を欠き...
柳田国男 「海上の道」
...何か落着きを欠き...
吉川英治 「私本太平記」
...とかく事欠きがちなので...
吉川英治 「新書太閤記」
...栗山善助は前歯を数本欠き...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちたちも、気ぼねが折れたことだろう」「桑名(くわな)を通るにも、長島へ入るにも、細心を要しましたが、しかし、長島城内へ足を入れると、これは成功するなと、何やら、予感がいたしました」「ふうむ、そのような士気が見えたか」「かねて、大坂表からお手をまわして、長島の家中や、城下の間にまで、いろいろお手をつくしておかれた御工作が、あきらかに功を奏(そう)しているものらしく……城下に来ておる徳川方の部隊と、北畠家の武者たちとは、互いに、冷たい眼で、行動を監視し合い、城中の士は同じ城内にありながら、何となく、一致を欠き、異論をいだきあい、とんと、ぬる湯にはいっている感じでした」秀吉は、さもあろう、とうなずいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...良い馬に事を欠き...
吉川英治 「源頼朝」
...かへつて激烈を欠き...
吉田松陰 「留魂録」
...いかに巧妙であってもなお中心の生気を欠き表面の新鮮さを失っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...彼らの空想にはこの超自然的な永遠の美女とその世界とが欠き難いものになっていた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...一条万里なる道得の開展に欠き難い契機として入り来たるこの非合理的なるものは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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