...そのまた鉄格子(てつごうし)の門の向うには棕櫚(しゅろ)が何本もそよいでいる...
芥川龍之介 「浅草公園」
...丁度雪の残った棕櫚(しゅろ)の葉の上には鶺鴒(せきれい)が一羽尾を振っていた...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...ただ高い棕櫚(しゅろ)の木の梢(こずえ)に白い月が一輪浮んでいるだけです...
芥川龍之介 「白」
...高い棕櫚(しゅろ)の木のかげになったクリイム色の犬小屋が...
芥川龍之介 「白」
...若き棕櫚(しゆろ)は重(おもき)を負ふこといよ/\大にして...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...傍(そば)の棕櫚(しゅろ)の鉢植(はちうえ)に手をかけた...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...棕櫚(しゅろ)の葉の如く...
太宰治 「春の盗賊」
...己はあの棕櫚山を上る時に怪我をした筈だが」と云って...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...棕櫚縄(しゅろなわ)の十束二十束...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...甘いがごく強い棕櫚酒をもしたゝか飲みました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...棕櫚の木蔭から微笑(ほほえ)んで眺めてゐる母親もゐました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...勘定場の両側の大きな棕櫚竹...
豊島与志雄 「月かげ」
...棕櫚の鞭で頭をたたくことのほかはなにもかも気に入つてた先生はもう顔を見ることもできない...
中勘助 「銀の匙」
...彼女は棕櫚(しゅろ)の木のように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...棕櫚の梟がこの二三ヶ月の間どんな親しい言葉を私に囁いて来たかは省かう...
牧野信一 「どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう」
...金の棕櫚の葉の刺繍をした服を着る...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...深い形で頭のみならず襟(えり)まで総々(ふさふさ)した棕櫚毛で被(おお)うように作られてあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一階大広間の九尺床は目の覚めるような紅花櫚(かりん)の一枚板...
山本笑月 「明治世相百話」
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