...静な水の音や櫂(かい)の音が...
芥川龍之介 「南京の基督」
...もう櫂をこぐどころか...
海野十三 「太平洋魔城」
...櫂さえ見えないのだ...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...両端に水掻の扁平部がある櫂で...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...春潮(しゅんちょう)にたとひ艪櫂(ろかい)は重くとも二月十五日 年尾長女中子...
高浜虚子 「六百句」
...伝馬に乗って櫂(かい)を動かしている女の腕に西日がさして白く見える...
寺田寅彦 「高知がえり」
...これより櫂に漕ぎ入りて舟灣内に進ましめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...355されど我今ヘクトール敵とすること好まねば、ヂュウス並にもろ/\の神を明日の日祭る後、物滿載のわが諸船、水におろさむ、その時に、(望まば、而して此事に君ら意あらば)眺むべし、曉早くわが諸船、鱗族富めるわだつ海 360かのヘルレースポントスを渡るを、水夫櫂取るを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...櫂を備ふる船舶に無難に歸らしめ給へ』ヂオメーデース...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...川えびが脚を櫂(かい)のように急速に動かして...
外村繁 「澪標」
...櫂は一掻ごとにぎいぎいと鳴る...
夏目漱石 「虞美人草」
...たまに櫂(かい)や櫓(ろ)を任せると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...櫂の音を忍ばせながら...
久生十蘭 「地底獣国」
...風に向つて慨嘆するなんて、まるで自分の胸の中にかすむでゐる風に似た秘密を憂へるやうなものだが、あの自慢の長蛇船(ロング・サーペント)の舵は流され、櫂は折れ、旗じるしは千切れて漂流幾日よ、どこまで流れることよ、風よ、凪いでおくれよ、そして流れ着く島はどうぞスヰフトの小説に出て来るやうなラガドの市ではなくつて、やはりこの世の森蔭であつて呉れとばかりに僕は手を合せてカルデヤの星に野蕃な祈りをあげるのみだつた...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...あるいは櫂をうごかしつつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われ一方の櫂(かい)もて波をうちなお一つの櫂もて岸の砂をうたん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「よしよし」私は櫂を置いて...
山本周五郎 「青べか物語」
...櫂(かい)の先に見ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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