...僕等の同志の行く処は大抵四檻と八檻と云つて一番左側の棟になるんです...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...早くこの檻から出てください...
海野十三 「超人間X号」
...お前に逢い度いという人があるんだ」S氏は靴で檻の縁(ふち)をコツコツ蹴りながら...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...ここは、檻の中なのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...ふざけたまねをしやがったな」男共はドカドカと檻の中へふみこんで...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...さながら皇天ことにわれ一人(にん)をえらんで折檻(せっかん)また折檻の笞(むち)を続けざまに打ちおろすかのごとくに感ぜらるる...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...実際ムクはエラかったぜ、あのくらいの犬は人間にだってありゃしねえや」と、米友は檻の前へ、勝栗だの、煎餅(せんべい)だの、甘藷だの、にんじん、ごぼうだのと、八百屋店のように押並べて、片っ端からそれを与えつつ訓戒を加えるのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...スティイムの通っている檻の中で私から一米と隔たらない距離に...
中島敦 「虎狩」
...囚人が檻の外の女を見てゐるやうに...
林芙美子 「瀑布」
...こんな病的な暗い檻の中から起ってくるものとは思えないからであった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...そこへ檻禁したりすることは世間がうるさい...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...叱られたり折檻されたりしたのではないか...
山本周五郎 「いさましい話」
...この檻(をり)の家を出づる期(ご)なきを...
與謝野寛 「妄動」
...千浪は獣(けもの)の檻(おり)をおそれた...
吉川英治 「剣難女難」
...しかし、窮鼠(きゅうそ)が猫を咬(か)むの喩(たと)えもあるから、檻の虎の料理は、易(やさ)しきに似て、下手をすれば、咬みつかれる怖れがある...
吉川英治 「三国志」
...御折檻(ごせっかん)かも知れぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...お嘆きあるであろうか)彼はやはり檻(おり)の中の武人であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...君は檻車(かんしゃ)のそばを離れるな...
吉川英治 「新・水滸伝」
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