...それは北京(ペキン)の柳や槐(えんじゅ)も黄ばんだ葉を落としはじめる十月のある薄暮(はくぼ)である...
芥川龍之介 「馬の脚」
...唯青い槐の実の莢(さや)だけは未(いま)だに風流だと思つてゐる...
芥川龍之介 「槐」
...岸をめぐれる槐柳(かいりゅう)のかげや前後の掛茶屋にいる人を見れば...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...そのむかし中庭の槐樹(えんじゅ)の上に首を縊って死んだ女が一人あった...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...森槐南先生が病歿するに際し...
永井荷風 「来訪者」
...途中で手折(たお)って来た槐(えんじゅ)のような木の枝を渡していうことには...
中里介山 「大菩薩峠」
...森槐南(もりかいなん)という大物が出ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...この座に連なる名古屋の、一流株の名士連といえども、いまだかつて、自分と同じ国に森槐南とかなんとかいう、すばらしい漢詩学者が存在しているということも、いたということも、見たものは愚か、聞いたものは一人もないはずです――それもそのはず、その当時、森槐南は、まだ生れていたかどうか、生れていたとしても、ようやく立って歩むほどの年ばえであったであったかどうか、それを道庵先生が引張り出した脱線ぶりには、誰あって驚倒しないものはないはずです...
中里介山 「大菩薩峠」
...先づ金槐和歌集などより始め申さんか...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...まず『金槐(きんかい)和歌集』などより始め申さんか...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...庭槐(ゑんじゆ)の蔭の教へられた場所へ...
三好達治 「測量船」
...次には亜槐(あくわい)集といふ歌の巻にも...
柳田國男 「信濃桜の話」
...金槐集の歌を書きぬいたのは...
山本周五郎 「菊屋敷」
...咲きかけた槐の花もみな腐れ落ちた...
吉川英治 「折々の記」
...そこの槐(えんじゅ)の木の下に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...路傍の槐(えんじゅ)の木に縛りつけられていた李逵(りき)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...槐樹坡(かいじゅは)のたたかい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...掘りちらした槐のまわりを歩きだした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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