...幾分の同情をつなぐ楔子(くさび)になったのであろう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...ある古い楔形文字で記された古文書に...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...われは楔(くさび)の如く車の間に介(はさ)まりて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...マウエルハーケンと木製楔との関係を知っていたり...
石川欣一 「可愛い山」
...此の軍隊の最初の列は何時も楔形(くさびがた)に並んでゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...何だか楔が一本足らないやうにも思はれるが...
種田山頭火 「行乞記」
...継嗣論その楔子(せっし)たる疑うまでもなし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ここはこの海岸にそうて三里のあひだ千尺二千尺ぐらゐのあざれた山脈から海のはうへ到るところ枝を出して無数の渓谷を形づくつてるその三つの枝のなかのひとつが根もとを水に浸蝕されて逆に楔(くさび)を打ち込んだやうなぐあひになつてるのである...
中勘助 「銀の匙」
...憤然として弁信のお喋りの中へ楔(くさび)を打込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...此の島に於てさえ半ば忘れられた楔形(くさびがた)文字的典礼...
中島敦 「光と風と夢」
...よく漁師が鉄の楔を底の岩に打ち込んでは岩をはがしてゐるのを見ることがある...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...百貫あまりの御影石(みかげいし)の下だ――左の小さい楔(くさび)を取ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ばらばらに黒い楔(くさび)の外(はづ)されたこの残留の街衢の中で...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...家は楔(くさび)を打ちて動かぬやうに建てたらんが如く...
正岡子規 「俳諧大要」
...ここはかなめだとみれば楔(くさび)を打った...
山本周五郎 「いさましい話」
...楔(くさび)を十ばかり作ると...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...さもないとあなたもいっしょに死んでよ」「お姉さま」「楔(くさび)の岩を抜けば...
山本周五郎 「山彦乙女」
...姉婿の持仏にさしあげろ」楔子(くさび)鶏鳴におどろいて...
吉川英治 「新書太閤記」
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