...眼を床(とこ)の紅楓黄菊(こうふうこうぎく)の方へやりながら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...高田の俳友(はいいう)楓石子(ふうせきし)よりの書翰(しよかん)に(天保五年の仲冬)雪竿を見れば当地の雪此節(せつ)一丈に余(あま)れりといひ来(きた)れり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...日本女子大学の桜楓会から校長成瀬仁蔵先生の胸像をたのまれた...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...庭園の楓の木でも梅の木でも櫻の木でも皆薪にして仕舞ふ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...楓(かえで)の老樹の新緑を透かして持仏堂の甍(いらか)が見え...
谷崎潤一郎 「細雪」
...津田青楓(つだせいふう)...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...」「さう!」彼も苦笑したが「こゝは樹は落葉松や楓のほか何にもないが、楓は好いね...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...而してそれを楓(かえで)の枝に曝(さ)らして置く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...嵐山の楓は高尾よりもまだ早かった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...楓の可愛いい若葉も拡がりかかっていた...
豊島与志雄 「人の国」
...崖の下り口に立つ松の間(あいだ)の、楓(かえで)は、その紅葉が今では汚い枯葉になって、紛々として飛び散る...
永井荷風 「狐」
...楓に立てかけた槍をスルスルと引き上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...格堂君が日光山の觀楓をして一時に數十首を日本紙上に飾つた時...
長塚節 「記憶のまゝ」
...生い下った峯楓の枝が風流な箸に化ける...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...煉瓦塀(れんがべい)や小さな溝川(みぞがわ)や楓(かえで)の樹などが落着いた陰翳(いんえい)をもって...
原民喜 「美しき死の岸に」
...よく鉄砲虫退治に泥をこねたような薬をつけられていた沢山の楓...
宮本百合子 「雨と子供」
...それに真紅な楓の紅葉が混っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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