...庭のすみにあった椎(しい)の木が移してあったりした...
有島武郎 「或る女」
...中には松葉昆布に小さい椎茸が一つ這入つてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...この椎の実頭の高僧の像はまことに物わかりのいい...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...椎の木らしい茂みの中に...
豊島与志雄 「霧の中」
...椎の木のことか彼自身のことか区別し難い...
豊島与志雄 「古木」
...皆でこれから椎の木に別れを告げに行こうと...
豊島与志雄 「椎の木」
...金椎のみは別世界にいるように...
中里介山 「大菩薩峠」
...金椎(キンツイ)は黙々として聖書を読み...
中里介山 「大菩薩峠」
...若君の登さんつんぼの金椎君(キンツイくん)さて...
中里介山 「大菩薩峠」
...金椎(キンツイ)を除いて祈る人などは一人もいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御話は違いますが――この御正月に椎茸(しいたけ)を食べて前歯を二枚折ったそうじゃございませんか」「ええその欠けたところに空也餅(くうやもち)がくっ付いていましてね」と迷亭はこの質問こそ吾縄張内(なわばりうち)だと急に浮かれ出す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...椎茸髱(しいたけたぼ)と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枳殼垣の外には椎(しひ)の樹が二三本...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...探偵好きの若い理学士香椎(かしい)六郎でした...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...椎茸などと書いてあれどこれも元来茸にキノコの意味は無い...
牧野富太郎 「植物記」
...しかるに乾(ほ)した椎茸を目方にかけてみると寒子の一升と春子の六...
村井弦斎 「食道楽」
...十八九年前に自分は日向の市房山に近い椎葉(しいば)の大河内という部落に一泊して...
柳田国男 「山の人生」
...惜しいと思つたは稚松の間に混つてゐた椎の老木を幾つとなく伐り倒したことで...
若山牧水 「梅雨紀行」
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